内容説明
目前の机のような「中間サイズの物質的対象」、生物・物質・人工物の「種」、現実世界と事物のあり方が異なる「可能世界」、小説のキャラクターといった「虚構的対象」について論じる、四つの講義を所収。
目次
第1講義 中間サイズの物質的対象(物質的構成の問題;通時的同一性の問題―変化と同一性)
第2講義 種に関する実在論(種に関する実在論;種と同一性 ほか)
第3講義 可能世界と虚構主義(様相概念と可能世界;様相の形而上学 ほか)
第4講義 虚構的対象(基本的構図;現代の実在論的理論)
結語にかえて―イージー・アプローチと実践的制約
著者等紹介
倉田剛[クラタツヨシ]
1970年生まれ。慶應義塾大学文学部卒。パリ大学第12校DEA課程を経て、東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。現在は九州大学大学院人文科学研究院准教授。専門はオーストリア哲学、分析形而上学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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