内容説明
大ヒットアニメのストーリーや作画の仕方に共通して見られる、心理描写の特徴とは。『君の名は。』、『この世界の片隅に』、『アナと雪の女王』、『進撃の巨人』など、近年の数々の話題作が登場!
目次
第1章 アニメーション世界のリアリティ
第2章 主人公の回心
第3章 「感情の谷」理論
第4章 アニメーションの動きの軸・仲間関係
第5章 『君の名は。』
第6章 『この世界の片隅に』
第7章 『アナと雪の女王』
第8章 『レッドタートル ある島の物語』
終章 アニメーションの力
著者等紹介
横田正夫[ヨコタマサオ]
1954年、埼玉県生まれ。1976年に日本大学芸術学部映画学科卒業後、同大学大学院文学研究科心理学専攻博士前期課程修了、博士後期課程満期退学。その後、群馬大学医学部精神医学教室に勤務し、統合失調症の認知障害の研究を行う。1991年に日本大学文理学部心理学科に専任講師として就職し、同大学助教授、日本アニメーション学会会長などを歴任。現在は日本大学文理学部心理学科教授、公益社団法人日本心理学会理事長。医学博士、博士(心理学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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好転する兎
2
★★☆☆☆ 心理学と物語をうまくつなげきっていないというか、物語の解釈が自分とずれていたり心理学の用語や概念を小難しいまま使っていたりしてイマイチ腑に落ちなかった。素材は面白そうだったのに残念。2019/07/27
うどん205
1
漠然とアニメを視聴しているだけでは、キャラクターの行動を心理学的な視点から考察しようとは思わなかったので、興味深かい内容だった。2023/12/29
あんすこむたん
1
「感情の谷」という考え方が興味深かった。参考にはなったが、(中には深いものもあるが)深い読解に繋げるための始点の部分で終わっているようにも思える。2018/06/10
Jun Sato
0
ざーっと読んでみた。統合失調症の発病メカニズムになぞらえる視点は、他の映画で考えたこともあったので、自分には馴染みやすかった。ただ、アニメの解説がマニアックで、映画見ながらでないとわからない部分も多々あり。好きな人には面白いはず。2019/07/15