第四の革命―情報圏(インフォスフィア)が現実をつくりかえる

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第四の革命―情報圏(インフォスフィア)が現実をつくりかえる

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  • サイズ B6判/ページ数 376p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784788515222
  • NDC分類 007.1
  • Cコード C1004

出版社内容情報

◆情報通信技術は環境だ!

 モノのインターネット、スマホ、人工知能、無人自動車、サイバー戦争……デジタルICT(情報通信技術)が、単なるツールを超えて私たちの現実をつくりかえつつあります。渦中にあるためとらえにくいですが、私たちは広範な文化的革命の始まりを目撃しているのです。それは大きな可能性とリスクをもっています。ICTが個人、社会、世界、環境に与える影響を予測し、制御し、経済や社会、政治的なダイナミクスを向上させるために、今起こりつつある根底からの変化を読み解く、新しい概念と哲学が求められています。私たちが直面する新たな困難に意味づけを与え、適切な知的枠組みを開発するための、情報の哲学です。本書はその試みです。人間はコペルニクス革命によって宇宙の中心ではなくなり、ダーウィン革命によって特別な種ではなくなり、フロイト革命によって自らの主人でもなくなりました。そして第四の情報革命は、人間をどこに導くのでしょうか?

第四の革命 目次

はじめに

謝  辞



第1章 時 間─ハイパーヒストリー

    人間開発の三つの時代

    教 育

    データ

    メモリ

    接続性

    むすび



第2章 スペース─インフォスフィア

    技術の中間性

    インターフェース

    デザイン

    技術の政治学

    技術の解釈と創造としてのICT

    インフォスフィアでの生活

    むすび



第3章 アイデンティティ─オンライフ

    自己のテクノロジーとしてのICT

    ハイパー自己意識

    アイデンティティのパラドックス

    我々の情報的な性質

    身体性─アプリとしての自己

    スペースにおける存在─場所 対 存在

    時間の中にあること─古びること 対 歳をとること

    記憶と相互作用─自己の安定化

    知覚─デジタルな凝視

    情報からなる身体─e?健康

    e?教育

    むすび



第4章 自己理解─四つの革命

    最初の三つの革命

    第四の革命

    情報有機体

    強化し、拡張し、そして再デザインする技術

    むすび



第5章 プライバシー─情報摩擦

    最もかけがえのない財産

    「?からの自由」としてのプライバシー

    情報摩擦

    匿名性

    エンパワーメント

    なぜプライバシーが問題なのか

    プライバシーの自己構成的な価値

    生体認証

    むすび



第6章 知 性─世界に書き込む

    変化し、衰退していく知性

    バカなほどに賢いもの

    チューリング・テストとローブナー賞

    フレーム問題とシンボルグラウンディング問題

    二つのAIの物語

    むすび



第7章 エージェンシー─世界を覆う

    ICTフレンドリーな環境

    人間のインフォスフィアを使う機械

    洗練された機械+人間の知能=賢いシステム

    人工コンパニオン

    セマンティックウェブとそのシンタクティックエンジン

    ウェブ2・0とそのセマンティックエンジン

    ウェブとインフォスフィア

    むすび



第8章 政 治─マルチエージェントシステムの登場

    政治的アポトーシス

    新しい情報体制?

    政治的マルチエージェントシステム

    インフラ倫理

    ハイパーヒストリーの紛争とサイバー戦争

    むすび



第9章 環 境─デジタルの先の一手

    人新世のコストとリスク

    先の一手

    むすび



第10章 倫 理─e?環境主義



訳者あとがき



文  献

推奨図書

注  釈

索  引



装幀=荒川伸生

ルチアーノ・フロリディ[ルチアーノ フロリディ]

春木 良且[ハルキ ヨシカツ]

犬束 敦史[イヌツカ アツシ]

先端社会科学技術研究所[センタンシャカイカガクギジュツケンキュウジョ]

内容説明

私たちはいま、コペルニクス、ダーウィン、フロイトの革命に続く、デジタルICTがもたらした第四の革命の只中に生きている。ICTは、もはや単なるツールではない。それは環境であり、私たちの知的、物理的なリアリティを創り、自己理解と相互に関わるしかたを変え、世界を解釈する力となった。今起こりつつある根底からの変化は、どのような可能性とリスクをもたらすのか?ICTの進歩は、人類とその見通しうる未来に、どのような影響を与えるのか?

目次

第1章 時間―ハイパーヒストリー
第2章 スペース―インフォスフィア
第3章 アイデンティティ―オンライフ
第4章 自己理解―四つの革命
第5章 プライバシー―情報摩擦
第6章 知性―世界に書き込む
第7章 エージェンシー―世界を覆う
第8章 政治―マルチエージェントシステムの登場
第9章 環境―デジタルの先の一手
第10章 倫理―e‐環境主義

著者等紹介

フロリディ,ルチアーノ[フロリディ,ルチアーノ] [Floridi,Luciano]
1964年ローマ生まれ。ローマ・ラ・サピエンツァ大学で古典学、哲学を学び、イギリスのウォーリック大学に進んで認識論と論理哲学を研究、1989年に博士号を取得。現在、オックスフォード大学セント・クロス・カレッジのフェロー。専門は、哲学及び情報倫理学

春木良且[ハルキヨシカツ]
フエリス女学院大学国際交流学部教授。東京大学工学系研究科博士課程単位取得期間満了退学(先端学際工学専攻)。経営情報学会社会連携型PBL研究部会主査

犬束敦史[イヌズカアツシ]
キャスタリア株式会社コンサルタント。東京大学教養学部地域文化研究学科ロシア・東欧地域文化研究分科卒業。学生時代の専門はロシア研究、特にロシアの教育におけるICTの活用について研究する。現在の専門はモバイルラーニング(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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mashi

2
仮に今書かれていたならどうぶつの森とIIIFの話なんかも入ってきてただろうな。2020/06/09

Masako3

2
★★☆ イタリア出身の哲学者による著作。情報倫理も専門であり、ICTの技術は勿論、歴史、演劇などの造形も深く、そこかしこに引用されている。さて、現在のICTの量及び生活への浸透は、既に技術のレベルではなく、その上で人間が生きている環境であるというのが、おそらくこの本の主旨だ。提供される視点は、冷徹で興味深い。2017/09/24

templecity

1
地動説(地球は世界の中心ではない)、進化論(人間は動物と隔たっているわけではない)、無意識の発見(統一された個の幻想)に続いて、我々はもはや唯一の知的な情報処理の主体ではないことを明らかにしている、現在のフェイズを記述 2017/11/20

adeu

1
現在の生活とはもう切り離せないICT。人と情報との関わりは変化しつつある。今まさに第四の革命の中にある。2017/07/22

中村蓮

0
3次技術、インフォスフィアのアイディアは慧眼というべきであるが、そこに形成されるべき倫理的枠組みや技術のリスクについては楽観主義すぎ。重視すべきはどう低減できるかでなくどんなリスクがあるかである。技術を制御する(リスクを低減させる)技術(メタ技術)もリスクを内蔵し、それはリスクを低減できないというリスクであるから、仮に人類を滅亡させるリスクを持つ技術があった場合、技術でそれを制御することはできない。技術があればメタ技術を開発して使うのではなく、リスクを見極めて使わないことが最上の知恵になる場合もある。2022/08/31

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