生き延びる都市―新宿歌舞伎町の社会学

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  • サイズ A5判/ページ数 336p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784788515130
  • NDC分類 361.78
  • Cコード C3036

出版社内容情報

◆歓楽街が生き延びるメカニズムとは?

 数千軒のスナック・風俗店が立ち並ぶ、世界でも有数の歓楽街・歌舞伎町。何度も「浄化」が試みられながらこの歓楽街は生き延びています。著者は、住民やコミュニティに集中してきた既存の研究手法を離れ、空間の作用、移動する主体、職業や労働などの一時的活動等に焦点を合わせることで、その再生産メカニズムに迫ります。客引き・風俗職従事者等のフィールド調査や、ビル経営・不動産業など空間を商品化する産業の調査により、経営者・従事者・客の多層的関係や、雑居ビルという特質、ストリートの動態を解明し、「歌舞伎町」の総体を、歴史と構造的空間生成の両面から活写する野心作です。

生き延びる都市 目次

序章 繰り返される「浄化」



第1章 問題設定と研究の方法

 1 「地域コミュニティ」の困難

 2 「地域社会」の研究方法



第2章 歌舞伎町の形成と問題化

 1 歌舞伎町の形成と成長

 2 雑居ビル火災―出来事と構造



第3章 「地域イメージ」と雑居ビル

 1 警察と自治体

 2 商店街振興組合と雑居ビルオーナーたち

 3 不動産業者の空間管理

 4 雑居ビルの不透明性と地域イメージ



第4章 風俗産業の労働と経営

 1 男性客向け接待系風俗営業(キャバクラ)

 2 女性客向け接待系風俗営業(ホストクラブ)

 3 店舗型性風俗(ヘルス、ソープ)

 4 無店舗型性風俗(デリヘル)

 5 風俗産業のサービス、ジェンダー、空間



第5章 ストリートにおける活動と意味づけ

 1 ストリートにかかわる法令とパトロール

 2 客引きによる客の供給と「ぼったくり」

 3 スカウトが取り結ぶ契約と信頼

 4 イメージのメディア、需要の仲介



第6章 結論 都市的地域社会歌舞伎町の維持、再生産メカニズム

 1 歌舞伎町の三つの領域

 2 活動はいかにして再生産されるか

 3 活動と「場」の相互作用

 4 都市地域社会の把握に関する方法的考察、ならびに本研究の意義と限界



付論 歌舞伎町と統計

 1 統計資料に見る歓楽街

 2 歌舞伎町の統計



 謝辞

 インフォーマントリスト

 文献

 事項索引

 人名索引

 装幀*加藤賢一

武岡 暢[タケオカ トオル]

内容説明

数千軒の風俗店、スナック等を擁する世界有数の歓楽街はいかに存続してきたのか。住民やコミュニティに軸足を置く従来の手法を離れ、「場」としての空間の作用、「移動」する主体、その場での「活動」に焦点を合わせ、その再生産メカニズムを描く。地域社会研究からのアプローチ。地域社会研究の刷新された戦略で迫る“歌舞伎町”の構造。

目次

序章 繰り返される「浄化」
第1章 問題設定と研究の方法
第2章 歌舞伎町の形成と問題化
第3章 「地域イメージ」と雑居ビル
第4章 風俗産業の労働と経営
第5章 ストリートにおける活動と意味づけ
第6章 結論 都市的地域社会歌舞伎町の維持、再生産メカニズム
付論 歌舞伎町と統計

著者等紹介

武岡暢[タケオカトオル]
1984年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(社会学)。現在、首都大学東京都市環境科学研究科都市システム科学域特任助教、ならびに大阪市立大学都市研究プラザ特別研究員。専門分野は歓楽街の社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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iwtn_

5
副題の通り、日本最大級である歌舞伎町という歓楽街、その場と活動を焦点にした社会研究。展開されるのは風俗業界なのだが、それと学術用語のコントラストも面白い。歴史的な経緯などをまとめるだけでなく、現地調査を行っている点も好ましい。また、過去の地域社会研究を整理し、本論の立場を差別化している点も素晴らしい。新規事業等でも後付けで良いから、このようなことをしたいものだと思う。10年ほど前の話なので状況は更に変化していそうだが、土地はそのまま存在し続けているので、その差分を見に私も現地に行ってみようと思う。2023/03/31

ぼっぼよ(×ω×)

1
「整序されずに流動する細分性の集積」において振興組合や不動産業者、スカウトといった媒介者を含む各主体が不透明性を活用し、それを再生産していく相互作用のなかで街が維持されてきたのか2017/12/03

roron

1
居住地域ではなく、活動主体の流動性も高い繁華街の研究を、「コミュニティ」を重視する従来の地域社会学の枠組みを飛び越えてやっている。度重なる浄化政策にもかかわらず歌舞伎町で風俗業が生き長らえる要因として、振興組合、不動産会社、スカウトといったいろんな媒介者の存在がある。媒介者がいるからこそ、建物の所有者や行政と風俗業者が直に対立することが避けられる。そして、所有者たちも必ずしもそうしたいかがわしさを排除しようとはしていない。その微妙なバランスのもとで、人を吸い寄せる歌舞伎町が生きている。2017/11/05

引用

0
歌舞伎町という繁華街の再生産のメカニズムを検討した非常に綿密な研究である。社会学の門外漢である自分でも読みやすい論理的な明快さもあり、研究論文という以上に素晴らしい本であると思う。2018/10/01

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