デジタルウィズダムの時代へ―若者とデジタルメディアのエンゲージメント

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デジタルウィズダムの時代へ―若者とデジタルメディアのエンゲージメント

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  • サイズ A5判/ページ数 348p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784788514959
  • NDC分類 367.6
  • Cコード C3036

出版社内容情報

◆デジタル・ネイティブ論を超えて

 デジタルメディアは、政治、経済、医療、教育、文化のあらゆる領域をグローバル化するとともに日常生活全域に溶け込み、新たな機会とリスクをもたらしています。このデジタル時代に生まれたデジタル・ネイティブたちはいかにメディアに関与し、状況を生かしているのでしょうか。日・米・英の三ヵ国における詳細なインタビューと参与観察から、デジタル革命/グローバル時代を生きぬく人間像を再構築します。15年にわたる著者の「若者とメディア」に関する研究をふまえた集大成です。著者は早稲田大学文学学術院教授。

デジタル・ウィズダムの時代へ 目次

プロローグ

1 本書の目的

  変動する世界

  デジタルネイティブ―新たな機会とリスク

  21世紀に求められる若者像―グローバル人材]



2 本書の構成



第1章 デジタルネイティブを超えて

1 デジタルネイティブとは?

2 デジタルネイティブの研究動向

 2―1 世界におけるデジタルネイティブ研究

 2―2 日本におけるデジタルネイティブ研究

 2―3 デジタルネイティブの定義

 2―4 デジタル世代vs.非デジタル世代

3 デジタルネイティブに対する批判

4 デジタルネイティブを超えて

 4―1 デジタルネイティブの再構築

 4―2 世代論を超えて



第2章 コミュニケーションの複雑性モデル

    ―若者とメディアを捉えるための理論枠組み

1 「オーディエンス・エンゲージメント」の概念

 1―1 「オーディエンスの能動性」が語られる文脈

 1―2 「オーディエンスの能動性」から「オーディエンス・エンゲージメント」へ

2 日常生活のパラダイム

 2―1 「能動的オーディエンス」のパラダイムから「日常生活」のパラダイムへ

 2―2 自己形成とメディア

3 複雑系のパラダイムとメディア・オーディエンス研究

 3―1 複雑系のパラダイム

 3―2 オーディエンス研究と複雑系のパラダイム

4 コミュニケーションの複雑性モデル



第3章 つながり

    ―なぜ若者は絶え間ないつながりを求めるのか?

1 携帯電話と絶え間ないつながり

 1―1 いつもオン

 1―2 脱―埋め込み

2 ソーシャルメディアとつながり―日本の文脈から

 2―1 ソーシャルメディアとウチ、空気

 2―2 ソーシャルメディアと高コンテクスト文化/低コンテクスト文化

3 モバイル・メディアの機会とリスク

 3―1 存在論的安心

 3―2 トランスナショナルなつながり

 3―3 絶え間ないつながりによる新たな機会とリスク

4 なぜ若者は絶え間ないつながりを求めるのか?



第4章 デジタルリテラシー

    ―新たな機会を最大に享受するためにはどうしたらいいか?

1 なぜ今デジタルリテラシーが必要なのか?

 1―1 メディアリテラシーが語られる社会的文脈

 1―2 デジタルリテラシーの定義

2 アクセス

 2―1 情報検索

 2―2 ウチの強化のための友達情報の探索

 2―3 ニュースのカスタマイズ

 2―4 情報のオーセンティシティ

3 クリティカル(分析・判断・利用・解釈)

 3―1 ソーシャルメディアに対するクリティカルな解釈

 3―2 マスメディアに対するクリティカルな解釈

 3―3 Wikipedia の批判的利用

4 戦術的消費(Tactics)

 4―1 時― 空間の構造化

 4―2 広告に対する戦術

 4―3 インフォーマル/フォーマル・ラーニング

5 協働

 5―1 マルチタスク

 5―2  プレイ、パーフォーマンス、シミュレーション

 5―3 擬似的共視聴

6 共有・参加

 6―1 親密圏の強化

 6―2 公共圏の創造と参加

7 グローバル時代、デジタル時代において、新たな機会を最大に享受するためには

 どうしたらいいか?

 7―1 デジタルリテラシーとオーディエンス・エンゲージメント

 7―2 グローバル人材とデジタルリテラシー



第5章 リスク

     ―リスクを最小限にするにはどうしたらいいのか?

1 リスク社会を生きる若者たち

2 いじめと誹謗中傷

 2―1 ネットいじめのニュース報道

 2―2 いじめと個人情報をさらす

 2―3 保護者の介入

 2―4 いじめの対処法

3 個人情報とプライバシー

 3―1 投稿写真によるトラブル

 3―2 Twitter―教室の遊びの延長

 3―3 プライバシーの問題に関する対処法

4 ストーカーとオンライン上の出会い

 4―1 Facebook ストーキング

 4―2 オンライン上での出会い

5 中毒と依存

 5―1 中毒

 5―2 ソーシャルメディア疲れ

 5―3 支配

6 リスクを最小限にするためにはどうしたらいいのか?



第6章 自己創造

    ―なぜ若者はメディアと関わるのか?

1 自己創造の概念

2 ソーシャルメディアと印象管理

 2―1 リスキーな印象管理

 2―2 リア充に印象管理

 2―3 保守的な印象管理

3 自己表現

 3―1 ソーシャルメディア・マネジメント

 3―2 セルフィによる自己表現

4 自己実現

 4―1 自己創造と日本の社会規範

 4―2 トランスナショナルなテレビ番組と自己創造

 4―3 ソーシャルメディアと自己創造

5 なぜ若者はメディアと関わるのか?



終章 グローバル時代を生きる若者たち

    ―21世紀日本とグローバル化の行方

1 グローバル時代、デジタル時代における若者の複雑性

 1―1 個人の相互作用性と適応性

 1―2 社会集団の複雑性

 1―3 個人の自己創造とターニングポイント

 1―4 文化の複雑性

2 21世紀日本とグローバル化の行方

 2―1 日本におけるコスモポリタニズムの可能性

 2―2 コスモポリタン的文化とトランスナショナルなつながり

 2―3 コスモポリタン的文化とグローバル人材



エピローグ



* * *



補論 能動的オーディエンス研究の系譜

1 アメリカのコミュニケーション研究における「利用と満足」研究

 1―1 初期「利用と満足」研究の再考

 1―2 「利用と満足」研究の理論化と批判

 1―3 「利用と満足」研究とオーディエンスの能動性

2 イギリスのカルチュラル・スタディズとヨーロッパの受容理論における受容研究

 2―1 エンコーディング/ディコーディング・モデル

 2―2 受容研究と「利用と満足」研究

 2―3 受容研究vs.メディア帝国主義

3 日本の情報社会論における情報行動論

 3―1 情報行動論

 3―2 日本における「利用と満足」研究

 3―3 情報行動論と「利用と満足」研究



付録 リサーチデザイン

1 調査概要

2 フィールドワーク

3 インフォーマント

4 データ分析



参考文献

索引



装幀= 新曜社デザイン室

高橋 利枝[タカハシ トシエ]

目次

第1章 デジタルネイティブを超えて
第2章 コミュニケーションの複雑性モデル―若者とメディアを捉えるための理論枠組み
第3章 つながり―なぜ若者は絶え間ないつながりを求めるのか?
第4章 デジタルリテラシー―新たな機会を最大に享受するためにはどうしたらいいか?
第5章 リスク―リスクを最小限にするにはどうしたらいいのか?
第6章 自己創造―なぜ若者はメディアと関わるのか?
終章 グローバル時代を生きる若者たち―21世紀日本とグローバル化の行方
補論 能動的オーディエンス研究の系譜

著者等紹介

高橋利枝[タカハシトシエ]
お茶の水女子大学理学部数学科卒業(理学士:数学)。東京大学大学院社会学研究科修士課程修了(社会学修士:社会情報学)。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得満期退学。英国ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)大学院博士課程修了Ph.D.取得(社会科学博士:メディア・コミュニケーション学)。現在、早稲田大学文学学術院教授。2010年オックスフォード大学教育学部客員リサーチ・フェロー。2010‐2011年ハーバード大学「インターネットと社会」バークマンクラインセンターファカルティ・フェロー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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kaizen@名古屋de朝活読書会

35
#感想歌 #短歌 Wikipedia見るものじゃなく書くもので消すものでなく足すものと教えよ Wikipedia信用せずに参照を書き足すだけでもよくなるはずだ 若者と年寄りとの違いより書く人か読むひとかの違い2017/03/16

はすのこ

4
面白い。時代を的確に分析し、描写できている良書。クラインの壺的な図式には若干、笑った。2016/11/02

Kentaro

3
ユネスコのメディア情報リテラシー教育には、世界各国、地域の一人一人がメディアにアクセスし、クリティカルに分析、評価し、様々な形態のコミュニケーションを想像することにより、民主主義社会を構築し、支えていくための人材を育成するという考え方があるという。 デジタルリテラシーのもっとも重要な目的は、インターネットを通じてあらゆる人が平等に情報にアクセスし、国境を超えて繋がり、共にグローバル世界を想像することである。新しいICTを利用して新しい知識にアクセスし創造する能力が必要になる。2018/07/21

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