出版社内容情報
「日本人」の心の深みへ 目次
はしがき─「空気」を読みながら生きている君に、
そして「世間」の中で生活しているあなたへ
序 章 なぜ「日本人」の心の深みをめざすのか、そしてその旅はどこへとむかうのか
第1章 「日本人」とアイヌ民族の起源
1 人類の歴史と日本人成立の背景
2 人類学者埴原和郎による「二重構造モデル」
3 分子人類学の成果と「二重構造モデル」
第2章 「縄文人の心」と「アイヌ民族の心」
1 アイヌ史をふりかえる
2 アイヌ語地名からみえてくるもの
3 貝塚と“送り”の関係
4 “送り”にあらわれた「アイヌ民族の心」
5 土偶・石棒破砕の意味するもの
6 「縄文ランドスケープ」と「アイヌ・ランドスケープ」
第3章 「ハイヌヴェレ型神話」と「プロメテウス型神話」
1 「プロメテウス型神話」
2 「ハイヌヴェレ型神話」
3 「日本の」神話における「プロメテウス神話素」
第4章 「縄文人の心」と「『日本人』の心」
1 縄文人は弥生文化をいかに受け入れたのか
2 灌漑稲作がもつ意味
3 「縄文ランドスケープ」と「弥生ランドスケープ」
第5章 アイヌ民族の物語世界
1 「神謡」と「散文説話」
2 「第一人称説述体」のもつ意味
3 『アイヌの昔話』において稲田浩二が論じたこと
4 アイヌ民族の異類婚姻譚
第6章 「日本の」異類婚姻譚がもつ意味
1 小澤俊夫による異類婚姻譚の分析
2 「日本の」異類婚姻譚のモティフェーム分析
3 「回帰構造」と「個性化のプロセス」
4 異類婚姻譚にみる「日本人」と「自然」
第7章 アイヌ民族の異類婚姻譚における「縄文的なもの」
1 アイヌ民族の異類婚姻譚のモティフェーム分析
2 アイヌ民族の異類婚姻譚における第三の結婚と「死」
第8章 「異類婿譚」にみる「弥生的なもの」と「縄文的なもの」
1 異類婿譚のモティフェーム分析
2 「日本人」の「個性化」と「縄文的なもの」
3 「日本人」にとっての「個人」と「縄文的なもの」
第9章 「縄文的なもの」における「厳しさ」について
あとがき
文献
装幀=新曜社デザイン室
松本 憲郎[マツモト ノリオ]
内容説明
「空気」を読み、和を乱さないように振る舞いながら、自分らしく生きたいと悲鳴をあげている私がいる。この心の葛藤はどこからくるのか―その根源を探る旅に出て、みずからの内なる「弥生的なもの」と出会い、「縄文的なもの」へとむかったユング派分析家の思索の軌跡。
目次
序章 なぜ「日本人」の心の深みをめざすのか、そしてその旅はどこへとむかうのか
第1章 「日本人」とアイヌ民族の起源
第2章 「縄文人の心」と「アイヌ民族の心」
第3章 「ハイヌヴェレ型神話」と「プロメテウス型神話」
第4章 「縄文人の心」と「『日本人』の心」
第5章 アイヌ民族の物語世界
第6章 「日本の」異類婚姻譚がもつ意味
第7章 アイヌ民族の異類婚姻譚における「縄文的なもの」
第8章 「異類婿譚」にみる「弥生的なもの」と「縄文的なもの」
第9章 「縄文的なもの」における「厳しさ」について
著者等紹介
松本憲郎[マツモトノリオ]
1961年栃木県に生まれる。1984年立命館大学法学部卒業。1997年北海道大学医学部卒業。2008年~2010年チューリッヒ(スイス)のInternational School of Analytical Psychology(ISAP)にてユング心理学の研修を受ける。現在、精神科医、ユング派分析家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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