叢書セミオトポス<br> ハイブリッド・リーディング―新しい読書と文字学

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叢書セミオトポス
ハイブリッド・リーディング―新しい読書と文字学

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  • サイズ A5判/ページ数 277p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784788514867
  • NDC分類 019
  • Cコード C1010

出版社内容情報

◆読むこと、書くこと、そして書物の未来に向けて

 かつてあらゆる書物が消滅し、電子情報に置き換えられる、と危惧された時期もありましたが、SF的空想にすぎないことも明らかになってきています。ただ、「メディアはメッセージ」だとすれば、デジタルメディアの進展とともに、「読書」という行為も以前の「サラブレッド」な読書とは変わってこざるをえないでしょう。スティグレールなどの「デジタル・スタディーズ」をも援用しつつ、「読むこと」がもともと持つハイブリッド(混淆)性を解き明かしていきます。さらに、1970年代からずっと書物のかたちをラディカルに問い、ブックデザイン界をリードしてきた杉浦康平氏に、書物と文字についての考えと実践活動をお訊きします。新時代のハイブリッドな「読書」から、新しい図書館計画、文字学などまで、「よむ/かく」をめぐる冒険的思索満載の特集です。

ハイブリッド・リーディング 目次

刊行によせて 吉岡 洋



はじめに ハイブリッド・リーディング 阿部卓也



?部 [実践編]ブックデザインをめぐって

一即二即多即一──東洋的ブックデザインを考える 杉浦康平

対談 メディア論的「必然」としての杉浦デザイン 杉浦康平×石田英敬(阿部卓也)

杉浦康平デザインの時代と技術 阿部卓也



?部 [理論編]ハイブリッド・リーディングとデジタル・スタディーズ

新『人間知性新論』 〈本〉の記号論とは何か(抜粋) 石田英敬

器官学、薬方学、デジタル・スタディーズ ベルナール・スティグレール

極東における間メディア性の考古学試論

  ──人類学・記号論・認識論のいくつかの基本原理 キム・ソンド

「かくこと」をめぐって──記号・メディア・技術 西 兼志



?部 [実験編]これからの「リーディング」をデザインする

デジタルアーカイブ時代の大学における「読書」の可能性

  ──東京大学新図書館計画における実験と実践

                 阿部卓也・谷島貫太・生貝直人・野網摩利子

もう一つのハイブリッド・リーディング

  ──ワークショップ「書かれぬものをも読む」をめぐって 水島久光



?部 記号論の諸相

スーパーモダニティの修辞としての矢印

  ──そのパフォーマティヴィティはどこから来るのか? 伊藤未明

日本という言語空間における無意識のディスクール

  ──折口信夫の言語伝承論を手がかりに 岡安裕介

「意味」を獲得する方法としてのアブダクション──予期と驚きの視点から 佐古仁志

自己表象としての筆致──書くことと書かれたものへのフェティシズム 大久保美紀



資料 日本記号学会第三四回大会について

執筆者紹介

日本記号学会設立趣意書



装幀―阿部卓也

(シリーズ装幀原案 岡澤理奈)

日本記号学会[]

内容説明

紙と、電子の融合がもたらすグラマトロジーの未来。B.スティグレール、杉浦康平ほかの思想と実践を参照しつつ「よむこと」と「かくこと」をラディカルに問い直す。ARアプリと連動!

目次

1部 「実践編」ブックデザインをめぐって(一即二即多即一―東洋的ブックデザインを考える;対談 メディア論的「必然」としての杉浦デザイン;杉浦康平デザインの時代と技術)
2部 「理論編」ハイブリッド・リーディングとデジタル・スタディーズ(新『人間知性新論』“本”の記号論とは何か(抜粋)
器官学、薬方学、デジタル・スタディーズ
極東における間メディア性の考古学試論―人類学・記号論・認識論のいくつかの基本原理
「かくこと」をめぐって―記号・メディア・技術)
3部 「実験編」これからの「リーディング」をデザインする(デジタルアーカイブ時代の大学における「読書」の可能性―東京大学新図書館計画における実験と実践;もう一つのハイブリッド・リーディング―ワークショップ「書かれぬものをも読む」をめぐって)
4部 記号論の諸相(スーパーモダニティの修辞としての矢印―そのパフォーマティヴィティはどこから来るのか?;日本という言語空間における無意識のディスクール―折口信夫の言語伝承論を手がかりに;「意味」を獲得する方法としてのアブダクション―予期と驚きの視点から;自己表象としての筆致―書くことと書かれたものへのフェティシズム)

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

gorgeanalogue

14
石田+東の『新記号論』(ゲンロン)の露払い的な本でもある。はやくルロワ=グーランに指摘されていた技術と人間の関係が、大きく刷新されるデジタル技術時代の人文知を書物の受容のあり方の変容を通じて問う。阿部卓也の杉浦康平論、スティグレールなどを参照して記号論と、「かく」行為をつなごうとする西兼志「「かくこと」をめぐって」、私とはちょっと意見が違うけど、変体少女文字と顔文字をめぐる大久保美紀「自己表象としての筆致」が面白かった。いろいろなアイディアに満ちている。2021/12/28

つきもぐら

0
記号論に興味があったところ書店にて発見。普段このような学術的な本はネットで書評を調べてから購入するのですが、この本はその場で買ってしまいました。専門的なのに読みやすい。いい文章とそうでない文章の差はなにか、といった問いに興味がある方にオススメです。SNSや電子書籍における読書、ネットでの文章の発表などテクノロジーの発展につれて執筆作法は日々更新されていますが、効果的な方法論はそれに追いついていない現代。このような議論をしてくれる書籍はありがたいです。デリダやスティグレールも読んでいきたいと思いました。2016/12/22

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