出版社内容情報
ダレン ラングドリッジ[]
田中 彰吾[タナカ ショウゴ]
渡辺 恒夫[ワタナベ ツネオ]
植田 嘉好子[ウエダ カヨコ]
内容説明
他者の「生きられた経験」は、いかにして理解可能か?「語り」を超えて、経験の本質と可能性をいかに捉えるか?現象学の基本概念をわかりやすく概説した上で、主要な3つの現象学的心理学であるフッサールに基づくジオルジの記述的アプローチ、スミスの解釈的アプローチ、リクールに由来する批判的ナラティヴ分析を解説。多数の研究例を紹介し、具体的な技法も懇切に示す。一冊で現象学に基づく質的心理学を一望できる待望の入門書。
目次
1章 文脈の中の現象学的心理学
2章 現象学の基礎
3章 実存主義と現象学
4章 解釈学的転回
5章 現象学的心理学のさまざまな領域を区分けし概観する
6章 事象そのものへの接近―記述的現象学
7章 解釈と意味―IPA、解釈学的現象学、鋳型分析
8章 生活世界を物語る―批判的ナラティヴ分析
9章 鍵になる論点、論争、反論
著者等紹介
ラングドリッジ,ダレン[ラングドリッジ,ダレン] [Langdridge,Darren]
イギリス、オープン大学で心理学の教授を務める。専門は、質的研究、現象学、解釈学。1998年、シェフィールド大学で心理学の博士号を取得、1999年からハダースフィールド大学で講師を務めた後、2004年にオープン大学に移籍、2011年から2014年まで同大学で心理学科長を務めた。イギリスの現象学的心理学を代表する理論家であるとともに、実存心理療法を実践する臨床家でもある。セクシュアリティの問題を質的研究のフィールドとしており、性的マイノリティと現代社会の関係についても積極的に発言している
田中彰吾[タナカショウゴ]
東海大学現代教養センター教授。2003年東京工業大学大学院社会理工学研究科博士課程修了。博士(学術)。専門は、現象学的心理学、身体性哲学。メルロ=ポンティの現象学的身体論にもとづいて身体知の研究に従事。近年は、身体性に根ざした間主観性の解明に取り組む
渡辺恒夫[ワタナベツネオ]
東邦大学名誉教授、明治大学兼任講師。京都大学文学部で哲学を、同大学院文学研究科で心理学を専攻。博士(学術)
植田嘉好子[ウエダカヨコ]
川崎医療福祉大学医療福祉学部医療福祉学科講師。大阪大学人間科学部卒業、JA兵庫南生活福祉課勤務を経て、川崎医療福祉大学大学院医療福祉学研究科医療福祉学専攻博士後期課程修了。博士(社会福祉学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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