ドクターズ・ストーリーズ―医学の知の物語的構造

個数:

ドクターズ・ストーリーズ―医学の知の物語的構造

  • ウェブストアに3冊在庫がございます。(2024年04月26日 23時07分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ B6判/ページ数 312,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784788514836
  • NDC分類 490
  • Cコード C3047

出版社内容情報

◆医療の場の複数の物語を読み解く

 ながらく医学は、疾患を治療する科学だと考えられてきました。しかし、一度でも重い病気を経験した人ならわかるように、医学はそれにとどまるものではありません。人間の病いに関する知識とケアに深く関与する実践であるという認識が、ますます高まっています。このような動向は、医学における物語の重視という形で現れてきています。それは、医者からみた疾患の物語であり、また、疾患を病む患者の物語です。医学の場では、複数の物語が輻輳します。本書はこのような医学における物語を重視する流れを決定づけることとなった本で、久しく翻訳が俟たれていました。医師や研修医や医学生たちに新しい視点を提供し、医学教育、ひいては医学そのものを変容させる力をもつ本です。

ドクターズ・ストーリーズ 目次

日本語版へのまえがき



まえがき



謝 辞



序 論 医学を解釈する



第一部 医学と解釈



第一章 医学における知識─徴候を読む



科学的な事実、物語的な事例



テクストとしての患者



徴候を意味づける



テクストの著者は誰か?



一つの病い、二つの物語



臨床医学と「グラウンデッド・セオリーの発見」



医学と科学



医学と物語



解釈としての医学



第二章 個別性の科学─医学と不確実性



単一事例



階級制度



科学の進歩



懐疑主義─そして臨床のドグマ



確実性への逃走



一般化の拒否



臨床判断



コンピューターと単一事例



物語と臨床判断の教育



人間科学としての医学



第二部 医学における物語



第三章 患者を表現する



事例提示



「提示すること」



表 現



医師の物語



物語の知



第四章 「こんな患者がいました・・・」─医学における逸話



第五章 事例を書くこと─カルテと事例報告



カルテ



事例報告



事例の物語と医学的因果論



第六章 単一事例研究─臨床病理検討会とシンドローム・レター



臨床病理検討会



編集者への手紙



真面目なシンドローム・レター



滑稽なシンドローム・レター



下位ジャンル



医学の認識論



科学と単一事例



第七章 患者、医師、そして赤色インコ─物語の共約不可能性



共約不可能性



共約不可能性と医学のプロットの幕引き



患者の物語



癒しの物語



患者の物象化



患者の物語を書き直す



患者を語り直す



第八章 物語のための事例



アキレスの盾



文学と医学



患者について読む



文学、歴史、そして医学的事例の豊饒化



医師と患者の主観性



シャーロック・ホームズと医学の物語



監訳者あとがき





事項索引

人名索引



装幀=新曜社デザイン室

キャサリン モンゴメリー[キャサリン モンゴメリー]

斎藤 清二[]

岸本 寛史[]

斎藤 章太郎[]

内容説明

医学は科学ではない。科学の概念を個々の患者に適合させ、理解するという、主観的な知識に基盤を置く物語的活動である。医療と医学教育の現場での広範なフィールドワークに基づいて、医学の思考は物語的作業であるという新しい視点を提供し、その後の医学理解を根底から変えた書、待望の完訳!

目次

序論 医学を解釈する
第1部 医学と解釈(医学における知識―徴候を読む;個別性の科学―医学と不確実性)
第2部 医学における物語(患者を表現する;「こんな患者がいました…」―医学における逸話;事例を書くこと―カルテと事例報告;単一事例研究―臨床病理検討会とシンドローム・レター;患者、医師、そして赤色インコ―物語の共約不可能性;物語のための事例)

著者等紹介

モンゴメリー,キャサリン[モンゴメリー,キャサリン] [Montgomery Hunter,Kathryn]
ノースウエスタン大学医学部名誉教授

斎藤清二[サイトウセイジ]
1975年新潟大学医学部卒業。富山医科薬科大学第3内科助教授、富山大学保健管理センター長・教授を経て、立命館大学総合心理学部特別招聘教授

岸本寛史[キシモトノリフミ]
1991年京都大学医学部卒業。富山大学保健管理センター助教授、京都大学医学部附属病院准教授を経て、高槻赤十字病院緩和ケア診療科部長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yurari

0
医学は根本的に物語的であり、最も重要なのは患者が医師に話す始まりの物語。医師は患者の物語を聞いて質問し、膨らませ、医学的な情報に変える。それは診断となり患者に返される。医師の解釈を患者に語り返すことで、患者の物語は幕を閉じる方向に向かう。「患者の物語を修復することが自らの仕事」byフロイト。患者の話を聞いてくれる医師には滅多に出会ったことがないので、こういったアプローチを取り入れて欲しいと切に思う。探偵と医師の共通点についても語られており興味深かった(両者とも、断片的な情報から本質を突き止める)2021/08/25

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/11056029
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。