内容説明
過疎高齢地域で、高さ30メートル超の大津波からどうやって避難するか。原発災害による風評被害を、どのように乗り越えるか。大災害を経た後も、生き生きと充実した生を実現するには。地域特性や直面する課題の異なるさまざまなフィールドで、「減災」のあり方そのものを問う、五つのレポート。
目次
1章 減災学をつくる
2章 個別避難訓練タイムトライアル
3章 サイエンスする市民
4章 地域気象情報というコミュニケーション
5章 被災地の住民がつくる防災教材
6章 ことばによる減災アクション
7章 減災学がめざすもの
著者等紹介
矢守克也[ヤモリカツヤ]
京都大学防災研究所教授・情報学研究科教授。大阪大学大学院博士課程単位取得退学。博士(人間科学)。関心のある研究テーマは、防災心理学、アクションリサーチなど
宮本匠[ミヤモトタクミ]
兵庫県立大学防災教育研究センター講師。大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程修了。博士(人間科学)。関心のある研究テーマは、内発的な災害復興過程など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kaizen@名古屋de朝活読書会
49
#説明歌 個別避難訓練タイムトライアル個人の逃げる能力高め サイエンスする市民科学者と技術者住民いっぱいいるし 地域気象情報という意思疎通サッカーチームではあたりまえ #解説歌 学区内駅は晴れてて学校雨試合の決定現地でしよう 2016/05/16
ヒデミン@もも
22
市立図書館。事例が多くて助かった。レポートに引用。2018/08/20
なさぎ
2
やろうと思えば誰にでもできる、そうしたものほどに、なかなかどうして浸透しない。難儀な話だ。本書にある「絶望・諦め」「油断・慢心」「依存・お任せ」といった態度は、防災・減災に限った話では無い。そういった点ではある意味、防災・減災は人の「生きる」というところに内包された課題の一つであるとも言える。2018/01/24