内容説明
ラジオ、街頭録音、壁新聞、米軍放送、『リーダーズ・ダイジェスト』などのアメリカの雑誌、「異国の丘」「リンゴの唄」などの流行歌、貸本屋、読書会、街頭紙芝居、広告塔やポスター、そしてテレビ、博覧会、…。これらの新しい「メディア」には、敗戦後の混乱と生活難にもかかわらず、「民主主義」という新しい時代への希望があふれている。目に触れることの少ない地方誌・民衆誌のなかにその熱い息吹をさぐる。シリーズ全三巻の完結。
目次
第1章 メディアの民主化(街頭録音と女性;漫画社会探訪―NHKの街頭録音随行記 ほか)
第2章 英語メディアと流行歌の奔流(東京のアメリカ軍放送―WVTRのぞ記;WVTR―第三放送を聴くには ほか)
第3章 活字と娯楽に飢えて(小資本でもやれる商売;月遅れ雑誌販売 ほか)
第4章 広告新時代(ポスターをはる人;街頭広告は喚びかける! ほか)
第5章 博覧会と近未来(講座テレビジョン;テレビジョン科学の進歩 ほか)
著者等紹介
山本武利[ヤマモトタケトシ]
1940年、愛媛県生まれ。一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了、社会学博士。現在、NPO法人インテリジェンス研究所理事長、早稲田大学・一橋大学名誉教授。専門はインテリジェンス史
土屋礼子[ツチヤレイコ]
1958年生まれ。一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了。博士(社会学)。現在、早稲田大学政治経済学術院教授。専門はメディア史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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