内容説明
困難にもめげず、たゆまぬ努力を積み重ねる―日本人の勤勉性はいかにして育まれたのか?世界をフィールド調査して得た「雑草は文化・文明を計るリトマス試験紙」という確信から出発して、雑草と日本人の勤勉性との深いつながりを文化心理学の視点から検証した、目から鱗の新しい人間形成論。
目次
第1章 勤勉な人たち(携行時刻表;こだわり―時間感覚 ほか)
第2章 勤勉性の基盤(M.ウェーバー;『フランクリン自伝』 ほか)
第3章 温帯日本の自然―勤勉性の土壌(和辻哲郎の驚き―昭和二年;ヨーロッパ―気候 ほか)
第4章 新しい時代の勤勉性(時代はかわる;二つの世代―昭和三十年代(1963) ほか)
第5章 勤勉性を妨げるもの(無力感;目標喪失 ほか)
著者等紹介
梶田正巳[カジタマサミ]
名古屋大学名誉教授。1941年生まれ。名古屋大学教育学部(教育心理学)卒業。教育学博士。大阪市立大学文学部助手・講師、名古屋大学教育学部助教授・教授・学部長、中部大学教授、椙山女学園大学教授・理事、愛知教育大学理事、海外子女教育専門官・専門委員(文部省)、教育委員・委員長(愛知県)、社会教育委員・委員長(名古屋市)を歴任。イリノイ大学、ハーバード大学エンチン研究所、スタンフォード大学で研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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