内容説明
占領期のパンパン、鳩の街、男娼などの「性風俗」、アプレゲール(戦後派)や不良少年たちの生態、アメリカン・モードなどのニュー・ファッション、…。混乱する社会と反転する価値観のなかをたくましく生きた人々の姿が、地方誌・民衆誌の詳細な読み解きをとおして浮かび上がる。戦後70年の原点に遡る試み。
目次
第1章 性風俗(座談会・東京のドン底―上野地下道を取り巻く人々;パン助よ、アリガトウ ほか)
第2章 アプレゲールと不良(アプレゲール;アプレゲールの唄 ほか)
第3章 生活のアメリカ化(防空服を更生させませう;更生服種々に就て ほか)
第4章 地方の風俗(炭坑の横彦;札幌狸小路の屋根の下 ほか)
著者等紹介
山本武利[ヤマモトタケトシ]
愛媛県生まれ。一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了、社会学博士。現在、NPO法人インテリジェンス研究所理事長、早稲田大学・一橋大学名誉教授。専門はインテリジェンス史
永井良和[ナガイヨシカズ]
1960年、兵庫県生まれ。京都大学大学院文学研究科博士後期課程(社会学専攻)学修退学。現在、関西大学社会学部教授。専門は都市社会学、大衆文化論
松田さおり[マツダサオリ]
1970年、長野県生まれ。名古屋大学大学院文学研究科博士課程後期課程人文学専攻修了。博士(文学)。現在、宇都宮共和大学講師。専門は都市人類学、ジェンダー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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