内容説明
人は生まれ落ちた時から個性豊か。冒険心にあふれた子もいれば、のんびりするのが好きな子もいる。解明されつつある遺伝子、環境、そしてその相互作用を中心に、発達心理学、脳科学、分子生物学の成果をふまえて=性格の起源をていねいに解説。
目次
第1章 個性の誕生
第2章 遺伝子は性格の50%を決める?
第3章 赤ちゃんの気質―発達心理学からのアプローチ
第4章 表現型から遺伝子型、脳回路、そしてエピジェネティックスへ
第5章 候補遺伝子アプローチと全ゲノム関連解析法のあいだ
第6章 動物の個性・性格
第7章 性格をめぐるさまざまな話題
著者等紹介
土屋廣幸[ツチヤヒロユキ]
ラ・サール高校卒、熊本大学医学部卒、熊本大学大学院医学研究科修了、熊本大学医学部小児科助手、米国テキサス大学M.D.アンダーソンがんセンター留学、NTT九州病院小児科部長をへて現職。現職、福田病院小児科健診部長(医師、医学博士)。専門は小児科学。現在、新生児の出生数が年間3400人と日本で一番多い病院で、乳児健診を行うとともに、発達心理学の学際的アプローチに興味を持っている。小児血液学、遠隔医療、小児発達学についての論文多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
DEE
5
神経伝達物質やらレセプターやらとにかくかなり専門的な話になってくる。 自分程度の医学知識ではぼんやり輪郭を掴むのが精一杯… なかなか楽しい内容なのに残念。 っていうか、タイトルだけで読み始めた人にはかなり厳しい内容なんじゃないかな。2016/01/29
CCC
5
遺伝子が人の傾向をあらかじめ決めるが、環境も同じく人の気質にかかわる因子に作用する。ただしその影響の受け方も、遺伝子によって差が生じる。それを細かな事例から見ていく。だいたいそんな感じだったと思う。2015/08/20
aki
1
一言で遺伝と環境で決まるといっても、遺伝に環境が影響するエピジェネティクス、運動による脳への影響、腸内細菌、教育と、要因は多様で、その多様さも幅が広がりつつある。 著者紹介にある「日本で一番出生数が多い病院の医師」であることを活かした臨床的な知見はほとんどなかったので、その点が残念。2020/03/07
やんま
1
これほど読んでいてイライラさせられた本は初めてだ。とても耐えきれなかったので、各章のまとめを中心に流し読んだが、それでもなお酷かった。とても人に読ませるようなものではない。こちらは「性格はどのようにして決まるのか」という客観的事実を知りたくて本書を手に取ったのに、著者の個人的な思想を節々に差し込んだ文章を読まされて大変不愉快だった。文章力も乏しい。 内容以前に本として非常に価値が低い。著者と思想の合う方ならそういった差し込みを気にせず読めるかもしれないが、とにかくおすすめはしない。2018/01/24
たかし
1
持って生まれた遺伝子で性格が決定するわけじゃない、環境がお前の可能性を引き出すんだぜ!トリプトファン食って運動しろよ!まあ運動で性格変わんない遺伝子のやつもいるけどな!セロトニンうまくつかってこうな!みたいな。2015/09/20