内容説明
子どもの社会脳はいかにしてはたらきはじめるのか?母子の絆の役割は?虐待や体罰は社会脳にどう影響するか?高齢者のワーキングメモリの低下や認知症のきざしはどう現れるか?社会脳からみた新生児脳の発達の秘密から高齢者の物忘れを防ぐ秘訣まで―ライフスパンにわたる脳の盛衰を行動と認知を通して俯瞰する。
目次
1 メンタライジング(心の理論)の発達とその神経基盤
2 乳児における脳の機能的活動とネットワークの発達
3 乳児の顔認知の発達
4 コミュニケーション行動の発達と障害
5 母子の絆と社会脳
6 子どもの認知的抑制機能と前頭葉
7 社会脳からみた児童虐待
8 加齢とワーキングメモリ
9 認知症者と社会脳
著者等紹介
苧阪直行[オサカナオユキ]
1946年生まれ。1976年京都大学大学院文学研究科博士課程修了、文学博士(京都大学)。京都大学大学院文学研究科教授、文学研究科長・文学部長、日本学術会議会員などを経て、京都大学名誉教授、社会脳研究プロジェクト代表、日本ワーキングメモリ学会会長、日本学術会議「脳と意識」分科会委員長、日本学士院会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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