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越境する対話と学び―異質な人・組織・コミュニティをつなぐ

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  • サイズ A5判/ページ数 393p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784788514263
  • NDC分類 361.6
  • Cコード C1037

内容説明

企業、医療・看護、教育、アート、職場外の学習コミュニティ、社会運動…さまざまなフィールドで、既存の組織・集団のワクを越えた変革と創造が求められている。「越境」という共通のテーマをもとに多様な領域で試みられた、ユニークな実践事例、調査、理論的検討から、越境の可能性と困難を描き出す「越境論」への招待。

目次

第1部 理論・導入編(越境と活動理論のことはじめ;「越境的な対話と学び」とは何か―プロセス、実践方法、理論;経営組織における水平的学習への越境論アプローチ)
第2部 医療・看護に見る越境(医療と芸術が混淆する新しい創造的活動―病院の集団や組織が変わる、変える、その仕組み;業務電子化が引き起こす凝似越境とその修復―電子カルテ障害カンファレンスの縦断分析;看護教育と臨床実践をつなぐ知識創造コミュニティ―看護絵エデュケア研究会の取り組み)
第3部 企業にみる越境(越境を促進・調停する媒介者とツール―日立製作所の製品開発の事例;アルバイトから社員まで:全員参加のベストプラクティス創出―A社における越境改革;コミュニティメンバーと共に変容を続ける人材育成マネジメント研究会)
第4部 アートとデザインに見る越境(デザインにおける越境をめぐって―ロボットをデザインしたのは誰か;学校のミシン実習と学校外のヨット実習の分析―越境する眼差し;密猟されるオープンソースとしての「共通言語」―「Tokyo Art Research Lab」における実践のデザイン;越境する現代音楽―「1000人で音楽をする日。」の事例から)
第5部 ゆるやかなネットワークに見る越境(墨東大学の実践―「学習の常識」に揺さぶりをかける;矛盾がダンスする反原発デモ(マルチチュードと野火的活動;アルチュセールの重層的決定論によせて))

著者等紹介

香川秀太[カガワシュウタ]
筑波大学大学院人間総合科学研究科心理学専攻修了。博士(心理学)。現在、青山学院大学大学院社会情報学研究科ヒューマンイノベーションコース・准教授。専門は、教育心理学、活動理論、フィールド学習論

青山征彦[アオヤママサヒコ]
筑波大学大学院心理学研究科単位取得退学。現在、駿河台大学心理学部・准教授。専門は、認知心理学、認知工学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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きいち

20
いまの我々のキャリアや学びの価値を大きくする「越境」という行動の理論的背景から、医療や企業現場、アートの世界での越境の実例まで、多くの研究者による考察をおさめる。コミュニティの中、同じ文脈を共有する者どうしでは見いだせないクリエイティビティを越境体験が形成していく。◇面白いのは、越境の前提である「境界」が動いていくという動的な捉え方。学びが進むほど当初のアウェイがホームとなり、新たな越境が必要になってくる。ケイコとマナブが「学ぶ、変わる、また学びたくなる」というビジョンを提唱していたが、まさに、と思う。2019/11/12

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