内容説明
企業、医療・看護、教育、アート、職場外の学習コミュニティ、社会運動…さまざまなフィールドで、既存の組織・集団のワクを越えた変革と創造が求められている。「越境」という共通のテーマをもとに多様な領域で試みられた、ユニークな実践事例、調査、理論的検討から、越境の可能性と困難を描き出す「越境論」への招待。
目次
第1部 理論・導入編(越境と活動理論のことはじめ;「越境的な対話と学び」とは何か―プロセス、実践方法、理論;経営組織における水平的学習への越境論アプローチ)
第2部 医療・看護に見る越境(医療と芸術が混淆する新しい創造的活動―病院の集団や組織が変わる、変える、その仕組み;業務電子化が引き起こす凝似越境とその修復―電子カルテ障害カンファレンスの縦断分析;看護教育と臨床実践をつなぐ知識創造コミュニティ―看護絵エデュケア研究会の取り組み)
第3部 企業にみる越境(越境を促進・調停する媒介者とツール―日立製作所の製品開発の事例;アルバイトから社員まで:全員参加のベストプラクティス創出―A社における越境改革;コミュニティメンバーと共に変容を続ける人材育成マネジメント研究会)
第4部 アートとデザインに見る越境(デザインにおける越境をめぐって―ロボットをデザインしたのは誰か;学校のミシン実習と学校外のヨット実習の分析―越境する眼差し;密猟されるオープンソースとしての「共通言語」―「Tokyo Art Research Lab」における実践のデザイン;越境する現代音楽―「1000人で音楽をする日。」の事例から)
第5部 ゆるやかなネットワークに見る越境(墨東大学の実践―「学習の常識」に揺さぶりをかける;矛盾がダンスする反原発デモ(マルチチュードと野火的活動;アルチュセールの重層的決定論によせて))
著者等紹介
香川秀太[カガワシュウタ]
筑波大学大学院人間総合科学研究科心理学専攻修了。博士(心理学)。現在、青山学院大学大学院社会情報学研究科ヒューマンイノベーションコース・准教授。専門は、教育心理学、活動理論、フィールド学習論
青山征彦[アオヤママサヒコ]
筑波大学大学院心理学研究科単位取得退学。現在、駿河台大学心理学部・准教授。専門は、認知心理学、認知工学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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きいち