出版社内容情報
中村桂子[ナカムラケイコ]
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目次
語り合いを通して(多彩な暮らしが織りなす世界;名付ける科学と語る科学;歴史と関係の中で変わる言葉と生きもの)
研究を通して(脳の性差をつくるしくみを探る―遺伝子が司る性行動;水圏生態系を支えるミクロな食物連鎖―水中のクロロフィルはどこへ?;細胞膜の過剰生産が起こす細胞分裂―原子生命体の分裂機構に迫る;尾を非自己と見なすカエルの免疫系―おたまじゃくしの尾が消えるしくみ)
人を通して(転写制御によって開かれる発生のプログラムを探して;分子、生体、人間、そして創薬へ;生命を分子の言葉で語るために)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
黒豆
3
最初は3名の方との対談集、中沢新一-数学とか経済を生命論のほうにぶち込みたい、神話の取り込みなど山口仲美-すみれ,たんぽぽ,はな=やまと言葉、植物,動物,生物=漢語など多彩な中村桂子との会話が楽しめた。そして興味深かったのは、研究を通して-カエルの免疫系はおたまじゃくしの尾を自己と見なすか?最後は人を通して-利根川進の研究履歴など2015/02/15
田中はにわ
1
数年前に甲府駅北口の古本市でなんとなく買っておいた本がいまようやく読み時となった。中沢新一の生命論、関野吉晴のグレイトジャーニーの意味など、いま関心が出てきたことがたくさん書いてあった。2017/12/31