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ナショナリズムとグローバリズム―越境と愛国のパラドックス

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  • サイズ B6判/ページ数 345p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784788514003
  • NDC分類 311.3
  • Cコード C1010

内容説明

人が、ものが、情報が軽々と国境を越える時代に、一方でなぜ国籍や国境にこだわるのか。ボーダーレス化する時代のナショナリズムの変容と謎を、四人の論客が、ホットなキーワードで多面的に説き明かす。

目次

1部 歴史としてのナショナリズム(ネイション/ナショナリズム―定義不可能なるもの;民族/エトニー―ネイションの起源?;主権―権力の起源? ほか)
2部 政治思想としてのナショナリズム(民主主義―運動としての民主主義;社会主義―なぜ不可能なのか;マルクス主義(コミュニズム)―マルクスがめざしたもの ほか)
3部 グローバリズム(近代世界システム―グローバリゼーションの始まり?;グローバリゼーション―グローバル化の行く末;植民地―植民地化がもたらしたもの ほか)

著者等紹介

大澤真幸[オオサワマサチ]
1958年、長野県松本市生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得満期退学。社会学博士。千葉大学文学部助教授、京都大学大学院人間・環境学研究科教授を歴任。主な著書に、『ナショナリズムの由来』(講談社、2007年、毎日出版文化賞)など多数

塩原良和[シオバラヨシカズ]
1973年、埼玉県生まれ。慶應義塾大学大学院社会学研究科後期博士課程単位取得退学。博士(社会学)。現在、慶應義塾大学法学部教授

橋本努[ハシモトツトム]
1967年、東京都生まれ。東京大学大学院総合文化研究科、課程博士号取得。現在、北海道大学大学院経済学研究科教授

和田伸一郎[ワダシンイチロウ]
1969年、神戸市生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了。博士(人間・環境学)。現在、中部大学人文学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

15
用語はゴシ太。脚注豊富。社会学を読む辞典(4頁)という一冊。ネイションは客観的には新しいのに、主観的には古いという(25頁)。アントニー・スミスはネイションの素材となる民族共同体をエトニーと呼ぶ(29頁)。 エトニーが抽象的な共同体の直接の現象形態として体験されたときにネイションになる(36頁)。ステイトとは、統治機構のもとで組織された集団(49頁)。ネイション・ステイトとは、政治的正統性を、一定の文化的な至高性をもったアイデンティティに仕えるものとして引き出すような統一体(48頁)。 2014/11/04

Sota

1
詰め込みすぎの感がありますが、社会科学系をやってる人は買って手元に置いておくと便利なのかもしれません。ナショナリズムについてのゲルナー(産業化)・アンダーソン(出版資本主義)・スミス(エートス)らの基本的概念を把握できたことはよかったと思いますが、グローバリズムとナショナリズムの繋ぎがあまりうまくいってない気がしました。2017/11/03

オブ犬

1
ナショナリズムとグローバリズムという一見対立しているが現在同時に巻き起こっている2つの潮流についての様々な用語や歴史、関係する他の思想などを一つ一つ解説した本。担当者によって差はあるが比較的分かりやすい説明で、項目ごとに独立してるのであとでリファレンス的にも使えそう。前書きに、学会での主流のスタンダードな考えと担当者の独自の考えが入っているとあったが、それの見分けがつかないところがあるのがちょっと気になった。2014/11/07

te

0
国家って、何のためにあるんだろう?「お国の為に」ってなんの為?「国民」って?という疑問から手にとった本。

sakanarui2

0
ナショナリズムとグローバリズムに関連する用語集。さまざまな学説をコンパクトにまとめた説明が羅列されている教科書的な本。 現代の国家や企業、経済などがなぜこの形になっているのか、普段から考えていた漠然とした疑問に答えてくれる本だった。2022/04/19

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