出版社内容情報
◆熱論ふたたび!
『〈民主〉と〈愛国〉』 『1968』等の大作を世に問うてきた著者は対談の名手としても知られています。社会学者・上野千鶴子氏との対談では、上野氏の思想の核とその軌跡を描くことで、70年代からの社会変化を逆照射し、貧困に抗する社会活動家・湯浅誠氏との対談では、湯浅氏の「調整」活動の真意を問い、政治と社会をつなぐ運動の姿を模索する。憲法学者・木村草太氏には秘密保護法の是非から法を裏打ちするものを問い、世田谷区長・保坂展人氏には、地盤なき当選の経験と政治文化の変化を聞き出す。対談相手と真摯に向き合い、その思想・活動を丹念に読み込み、圧巻の社会分析へと展開するスタイルは健在です。震災と原発事故以来、混迷錯綜を極める日本において確かな地歩を占める11人の論客との妥協なき対談から、社会を変える兆しが見えてきます。
内容説明
安定経済成長の崩壊、震災と原発事故が従来の思考枠組みの失効をつげた現在、ジェンダー、若者論、社会運動、憲法などの各領域で、ユニークな思想を紡ぎ、活動を続ける論客たちとの妥協なき9つの対談を収録。
目次
震災後の日本社会と若者(古市憲寿)
サヨクはなぜ経済成長の夢を見るか?―「超安定社会」の廃墟から議論の足場を再構築するために(高原基彰)
上野千鶴子を腑分けする―「対幻想論」から『ケアの社会学』まで(上野千鶴子)
グローバル社会運動と日本―代謝制民主主義を超える民主主義の可能性(小川有美;酒井啓子;篠田徹)
社会運動のつくり方―世界を自分で変えるには(湯浅誠)
今回の国政選挙まで、とにかく懲罰投票が続いている。有権者は現実として議員に期待をしていない(保坂展人)
どう“社会を変える”のか―風営法問題、官邸前抗議、ヘイトスピーチ、総選挙…今、「リベラル」は何をすべきか(東浩紀)
変化の手前にある現在―二〇一三年の時代経験(菅原琢;韓東賢)
憲法と政治参加を考える―特定秘密保護法と民主主義をめぐって(木村草太)
著者等紹介
小熊英二[オグマエイジ]
1962年東京生まれ。東京大学農学部卒業、出版社勤務を経て、東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻博士課程修了。現在、慶應義塾大学総合政策学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ヒデミン@もも
壱萬弐仟縁
秋 眉雄
makoppe
向う岸