内容説明
ヒトの経済行動の背後にある神経メカニズムとは?価値はいかに生成されるのか。美や快とどうかかわるか。行動の動機となる脳の報酬系のはたらきを科学的に理解する社会脳研究の最前線、神経経済学への招待。
目次
1 神経経済学が社会脳科学に与えるインパクト(脳の報酬系と強化学習;ゲインとロス ほか)
2 神経経済学が明らかにする社会脳(利他行動といじわる行動の認知過程の解明;寄付行動における脳内メカニズム ほか)
3 報酬と快―生理的報酬と内発的報酬(報酬は多様である;サルは見たいもののためには身を切って支払いをする ほか)
4 価値の生成とその神経機構(意思決定とは;線条体‐中脳ドーパミン回路と価値の生成 ほか)
5 報酬期待の神経科学(報酬期待の認知行動学的意義;脳の報酬系 ほか)
著者等紹介
苧阪直行[オサカナオユキ]
1946年生まれ。1976年京都大学大学院文学研究科博士課程修了、文学博士(京都大学)。京都大学大学院文学研究科教授、文学研究科長・文学部長、日本学術会議会員などを経て、京都大学名誉教授、日本ワーキングメモリ学会会長、日本学術会議「脳と意識」分科会委員長、日本学士院会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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