出版社内容情報
◆常識に挑戦し、自分の視野を広げるために!
教育の問題を考えるとき、「どのような問題を見るか」と同時に、その問題を「どのように見るか」が重要です。本書は、家族問題、児童虐待、発達障害、時空間感覚、いじめ、自閉症、カウンセリング、不登校、非行、キャリア教育という10の問題を取り上げ、それらを「どのように見るか」にスポットを当てます。まず、私たちが理解している現実を疑います。次には、他者を理解することについて考えます。そして、自分自身を理解する複雑さと不可能性について考えます。すると、今までの問題への見方がずいぶん偏っていて、問題の一部分しか理解していなかったことが見えてきます。家庭や社会、そして学校における教育の課題を見る目を培う、実践的で挑戦的な教育学への招待です。
内容説明
これがフツー、あたりまえと思っていることも、見る視点、立場によってビックリするほどちがう。10の重要な教育問題をとおして、現実、他者、自分を「どのよう“に”見るか」を鍛える、まったく新しい臨床教育学入門。
目次
みんなと普通に生きられること―枠組みとしてのあたりまえ
第1部 現実はどう理解されるの?(家族の形―データから確かめる;児童虐待―立場の違いを捉える;発達障害―多様に知覚し認知する;生きられる時空間―世界を信頼して生きる)
第2部 他者はどう理解できるの?(いじめ―雰囲気を共に生きる;自閉症スペクトラム障害―相手の気もちを理解する;カウンセリング―内なる声を聴く)
第3部 自己をどう理解するの?(不登校―語ることで自己をつくる;非行―自分をふり返り反省する;キャリア教育―存在を肯われて生き方を選ぶ;みんなと普通に行きつづけること―“基盤”としてのあたりまえ)
著者等紹介
遠藤野ゆり[エンドウノユリ]
1978年生。東京大学大学院教育学研究科博士課程修了。博士(教育学)。山口大学教育学部講師、法政大学キャリアデザイン学部講師を経て、2013年4月より同准教授
大塚類[オオツカルイ]
1979年生。東京大学大学院教育学研究科博士課程修了。博士(教育学)。日本学術振興会特別研究員PD(宮城教育大学)を経て、2012年4月より青山学院大学教育人間科学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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