出版社内容情報
東日本大震災は私たちの暮らしを根底からゆさぶり、人間の本質や社会のありようを深く考えさせるものでした。多様な災害・危機に、人はどのように対処すべきなのでしょうか?
本書では、自然災害、汚染物質、戦争、虐待といった危機的状況が、個人、家族、社会・文化に与える影響を発達科学の観点から検証し、死と喪失、リスク認知、メディアの役割、ボランティア、復興のプロセスなどのキーワードから、災害時、また支援や防災における人間の行動・発達にアプローチします。事例編では現場へのフィードバックにも役立つ貴重な実例を紹介。理論・方法論と実践的視点から災害社会を生き抜く道を探ります。
内容説明
「災害・危機」という経験は、個人や関係の発達にどのような影響を与えていくのか?私たちはどのように災害・危機とむきあい、つきあうことが可能になるのか?
目次
第1部 総括編(臨床・発達からみた災害・危機;社会・文化からみた災害・危機)
第2部 領域編:人間を取りまくさまざまな災害・危機(自然災害;原子力災害(人災、福島、チエルノブイリ) ほか)
第3部 キーワード編:災害・危機を解き明かす(愛着;解離性障害 ほか)
第4部 事例編(乳幼児の事例;学齢期の事例 ほか)
著者等紹介
矢守克也[ヤモリカツヤ]
大阪大学大学院博士課程単位取得退学。博士(人間科学)。現在、京都大学防災研究所教授・情報学研究科教授
前川あさ美[マエカワアサミ]
東京大学大学院教育学研究科教育心理学専攻博士課程単位取得退学。修士(教育学)。現在、東京女子大学現代教養学部人間科学科心理学専攻教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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