内容説明
捨て子、虐待、酷使、極貧、非行!アリエスの社会史を超える子どもの実態。ルネッサンス以後500年間のヨーロッパ子ども史を俯瞰する待望の概説書。子どもの観念・イデオロギーと、人口動態・家族・経済などマクロな歴史変動を照らし合わせ、親たちの愛情と子どもの生活実態を実証。ロック、ルソーなどの教育思想と近現代の福祉政策を交差させ、子どもと大人の融合・分離を問う。
目次
第1章 序論―子ども期の観念と実態
第2章 古代と中世ヨーロッパの子ども観
第3章 中産階級の子ども期イデオロギーの展開―一五〇〇~一九〇〇年
第4章 家族・労働・学校―一五〇〇~一九〇〇年
第5章 ヨーロッパの子ども・博愛団体・国家―一五〇〇~一九〇〇年
第6章 子どもの救済―一八三〇年頃~一九二〇年頃
第7章 「子どもの世紀」?―一九〇〇年~現在
第8章 結論
著者等紹介
北本正章[キタモトマサアキ]
1949年徳島県生まれ。1984年東京大学大学院教育学研究科博士課程単位取得満期退学。現在、青山学院大学教育人間科学部教授。専門、教育学・教育の社会史・子ども学・家庭教育学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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