内容説明
研究者は何者としてフィールドに関わるのか?生じているのは誰にとっての「問題」なのか?タテマエや方法論だけではすまない現場研究。実践で戸惑い、悩み、悶える体験をインターフィールドの視点から掘り下げ、事例と理論の両面から複眼的に考察。実践への示唆に満ちた書。
目次
第1部 フィールドですれ違う(「問題」を取り上げる―「問題」とは何か?誰にとっての問題か?;ケース あの時あれでよかったか―保育カンファレンスからの省察;意味づけの功罪―人はつまずいて意味づけを行う ほか)
第2部 フィールドで生かされる(見えることと共振のダイナミクス;ケース 日常をサバイヴするジェンダー実践―かつて“女子中学生”だった私への共感;フィールドの狭間でもだえる自己―自己論から他者論、そして身体論へ ほか)
第3部 フィールドを味わいあう(実践事例の記述と解釈の基盤;ケース 小学5年生の小集団学習事例の記述と解釈の実践―観察当事者として;ケース 小学5年生の小集団学習事例の記述と解釈の実践―第三者として ほか)