内容説明
非正規雇用の拡大とジェンダー格差の中で、若者のキャリア形成はどのような困難に直面してきたか。学校か仕事か、勤続か転職か、親同居か自立か、結婚するかしないか。就職超氷河期を経て若者たちが成人期に移行する道筋は複雑化している。東京、ソウル、ミラノ、トロントで同一調査を実施してデータを比較検証し、4ヵ国の若者支援政策の現状と課題に迫る、かつてない国際比較研究の全容。
目次
1 国際比較の目的と方法(グローバル化時代における若者のキャリア形成;4ヵ国調査の概要―日本・韓国・イタリア・カナダの国際比較)
2 日本と韓国(初期キャリア形成におけるジェンダー格差;学校から仕事への移行―正規雇用と勤続に与える影響;若者の仕事観とジェンダー意識;日本の若者政策:現状と課題;韓国の若者政策:現状と課題;日韓の若者にみる非正規雇用とジェンダー)
3 イタリアとカナダ(イタリアの若者政策:現状と課題;成人移行期にみる若者の自立問題―イタリアの家族関係のあり方;就職と学歴―ミラノの若者を事例として;イタリア女性にみる仕事観―ジェンダー問題を中心として;トロントの若者にみるキャリアと家族形成)
著者等紹介
岩上真珠[イワカミマミ]
聖心女子大学文学部教授。専門分野:家族社会学、ライフコース論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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