内容説明
丹念な史料の掘り起こしを通した著者のユニークな主張。体罰の少ない江戸時代。むしろ近代化の中で体罰の乱用が進んだ。歴史を問い直して現代の学校教育を見つめなおし、日本の体罰観と実態をさぐる。
目次
1 体罰の思想史(原始・古代、中世の体罰;近世の体罰観;「確立」と「ゆれ」と肯定論の再生;中国の場合)
2 近世社会と体罰(武士の学校と罰・体罰;武士の生活・教育と地域集団の体罰;寺子屋の罰・体罰)
3 近・現代史と罰・体罰
著者等紹介
江森一郎[エモリイチロウ]
1943年東京に生まれる。1967年東京大学教育学部教育学科卒業。1967~72年長野県にて高校社会科教師(2校)。1978年2月東京大学教育学研究科博士課程単位取得退学。1978年3月~1991年宮城教育大学講師、助教授。1991年4月~2008年3月金沢大学教育学部教授(この間、1993年~同上社会環境科学研究科教授、同上教育学部附属高等学校校長、放送大学客員教授などを兼任)。2008年4月~金沢大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。