魂の殺人―親は子どもに何をしたか (新装版)

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魂の殺人―親は子どもに何をしたか (新装版)

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  • サイズ B6判/ページ数 380p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784788513204
  • NDC分類 146.1
  • Cコード C1037

内容説明

良い親や立派な教師が、しつけと教育の名の下に子どもを殴り傷つけ、人間性を破壊し、支配欲を満たしてきた。そしてある日、凄惨な事件が発覚して世は騒然とする―独裁者の子ども時代を暴き、子どもの権利と尊厳を説く。時を超えて読み継がれる、驚愕と赦しのストーリー。

目次

生命力の迫害としての教育(いわゆる「闇教育」;「光の教育」はあるか?)
沈黙の劇の終幕―世は驚き騒ぐ(自己自身に対する殲滅戦;アドルフ・ヒットラーの子ども時代―隠れた残虐からあからさまな残虐へ;ユルゲン・バルチュ―その終わりから見た一つの生命)
恐れ、憤り、そして悲しみ―ただうしろめたさは抜きで―和解への道(わざとしたわけではなくとも無慈悲な行いは痛みをもたらす;シルヴィア・プラスと苦悩の禁止;押し殺された憤怒;知る許可)

著者等紹介

ミラー,アリス[ミラー,アリス][Miller,Alice]
1923‐2010。ポーランド生まれ。1946年スイスに移住。哲学の学位取得後、精神分析家の養成を受け資格を取得。約20年間精神分析の療法と分析家の養成に携わる。1979~81年にかけて、親のしつけや教育にひそむ暴力性を容赦なくえぐり出した『才能ある子のドラマ』『魂の殺人』『禁じられた知』の三部作を刊行し、世界的ベストセラーとなる。1988年精神分析と訣別し、著述活動に専念した

山下公子[ヤマシタキミコ]
本名・村上公子。1952年香川県高松市生れ。1975年上智大学外国語学部独逸語学科卒業。1976~77年、DAAD交換留学生として西ドイツ、ボンに滞在。1980年東京大学大学院博士課程(独語独文学専攻)中退。現在、早稲田大学人間科学学術院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

のんぴ

36
しつけという名の虐待。記憶に残る年齢のはるか前から、巧妙に親の思い通りの子に育つよう操作される家庭教育。子どもは弱く力がないから、親の怒りを買わないように感情を抑制し、殴られても親を愛することを当然と思う。その子が大人になって力をつけた時、幼少時の扱われ方を無意識に転移して、他者や自分を攻撃するようになる。精神分析家という臨床を通して、著者は子供を押さえつけ、感情の発露を禁じる闇教育が、社会に与える恐ろしさについて警鐘をならす。しつけは難しいけど、子どもの気持ちを聞いてあげる努力はしないといけない。2023/08/27

むっちょむ

16
読み終わるのにとても体力のいる、読むのがとてもしんどい本でした。 あまりにつらい記述も多く、読み飛ばしたところも。。 ヒトラーの虐待の連鎖の記述、幼い子を酷いやり方で殺害した殺人鬼の幼少時代、、。時々世間を騒がす事件を起こす犯人にも犯人なりの人生があったのだろうと、考えさせられた。「しつけや教育の名による暴力は子どもの魂を打ち砕き、社会はいずれ手痛い復習を受ける」というのをよくよく大人は考えないと震える思いでした。自分の子育てにも自分の不満を子どもにぶつけていないか、自問し子どもと向き合っていきたい。2014/04/08

Satoshi

15
親ガチャという言葉が流行ったが、虐待する親はガチャというより、マイナスにしかならない。体罰により抑圧された感情は他人への支配欲などに繋がることもあり、それによる利益はない。そのような体罰や折檻を当然とする教育理念の恐ろしさをふつふつと感じる。教育の名目で子供にモラハラすることは現代の家庭でもありうることであり、私も親として襟を正したい。教育とは親の価値観を強要するものではないという当たり前な理屈を何故か忘れてしまう人がいる。2021/12/04

Y.Yokota

14
困ってしまった。三十余年の生の中で苦しんできたものの正体がここに書いてあった。自分は幼少時に日常的に虐待を受けたわけでも無ければ、精神的に追い詰められるような日々を送ったわけでも無い(と思う)。しかしなぜ、ここに書いてあること悉くが自分のように感じ、親としてどう生きるべきか、そしてかつての子どもとして自分がどうするべきか警鐘を鳴らし、しかも心の奥底、既に失くなったと思っていた自分の逞しい(うまく言えない)部分を感じさせるのだろうか。ページを開くたび衝撃があった。これを読むことは自分にとってセラピーだった。2018/01/18

wiki

12
「子どもが生後すぐの時期に経験させられたことは避け難く社会全体にはね返ってくる」と。自殺、過労死、戦争、拝金・権力主義、殺人など、あらゆる社会問題の要因が、躾と言う美名の暴力にある事、そしてそれらは自身にも無縁ではなかった事、即ち社会問題群も全く別世界の話ではない事を嫌でも知れる。親である人、親になる人、教育者などは当然の事ながら、人類の行く末を真剣に案じるならば絶対に読まねばならない。「人類の」とは大仰に感じるかも知れないが、人生の抜きがたい宿業の連鎖にせまっている点で確実に『読まねばならない本』だ。2018/05/11

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