出版社内容情報
◆「脳を鍛える」ことは可能なのか?◆
いまや脳は、情報の洪水に見舞われています。テレビを見ながら新聞を読み、 連れ合いのお喋りにも耳を傾けていると携帯が鳴り出す──いまや同時にいく つもの事をこなすのは慣れっことはいえ、時々失敗するのも無理はありません。 デジタル社会が生み出す情報の奔流に立ち向かっているのは、4万年ほど前の 人類の祖先、生活環境もずっと単純だったであろうクロマニヨン人の脳とほぼ 同じ容積の脳なのです。情報ストレスで、ダメージを受けないのでしょうか。 本書はワーキングメモリという脳の機能に焦点を当てて、脳の限界と可塑性、 脳機能を訓練する可能性について、最新の研究成果を一般の読者にわかりやすく解説した、興味深い科学読み物です。著者は、スウェーデンのカロリンスカ 研究所教授、訳者は京都大学名誉教授。共にワーキングメモリ研究で著名な研 究者です。
内容説明
4万年前のクロマニヨン人とほとんど変わらない脳が、いま、デジタル社会の情報の奔流に立ち向かっている。情報ストレスで、ダメージを受けないのだろうか?脳の処理能力には、どんな限界があるのだろうか?脳の訓練で、限界を超えることができるのだろうか?―。
目次
はじめに―石器時代の脳が情報洪水に見舞われたら
情報の入り口
心の作業台
ワーキングメモリのモデル
脳とマジカルナンバー7
同時課題処理の能力と心の帯域幅
ウォーレスのパラドックス
脳の可塑性
注意欠陥多動性障害は存在するか?
認知ジム〔ほか〕
著者等紹介
苧阪直行[オサカナオユキ]
1946年生まれ。1976年京都大学大学院文学研究科博士課程修了、文学博士(京都大学)。京都大学大学院文学研究科教授、文学研究科長・文学部長、日本学術会議会員などを経て、京都大学特任教授・名誉教授、日本ワーキングメモリ学会会長、日本学術会議「脳と意識」分科会委員長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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