ミラーニューロンと“心の理論”

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  • サイズ A5判/ページ数 231p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784788512443
  • NDC分類 140.4
  • Cコード C3011

内容説明

「私」という謎。「他人」というミステリー。ミラーニューロン研究の刺激によって進展する「自己と他者」をめぐる心理学研究の現在。

目次

序章 自己と他者―発達的アプローチ
第1章 自己身体はどのように脳内で表現されているのか?
第2章 私のような他者/私とは異なる他者―間主観性の認知神経科学
第3章 「向社会的」共感の心理・生物学的メカニズム
第4章 自己が成立するための記憶の仕組み―記憶による知覚経験を超えた自己の拡張
第5章 ミラーとメンタライジング―社会脳の見取り図
第6章 脳の中の2枚の鏡―「運動‐感覚」と「内受容感覚‐感情」のミラー機能

著者等紹介

子安増生[コヤスマスオ]
京都大学大学院博士課程中退。博士(教育学)。現在、京都大学大学院教育学研究科教授。主な研究テーマは、心の理論、メタファー理解などの発達心理学的研究

大平英樹[オオヒラヒデキ]
東京大学大学院社会学研究科単位取得退学、博士(医学)。現在、名古屋大学大学院環境学研究科心理学講座教授。主な研究テーマは、感情と意思決定の神経・身体基盤、ストレスの精神神経免疫学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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すー

4
自己の運動実行時と他者の運動観察時に共通して活性化する「ミラーニューロン」。その発見以降に進められた「自己」と「他者」についての心理的・神経科学的研究の論説集。ミラーニューロン発見者のリゾラッティらが主張するほど明確に、ミラーニューロンが模倣・行為理解・言語学習などに繋がっているいうことは難しい。しかし、ミラーニューロンの性質から得られた「ミラー」という概念は間違いなく「自己」と「他者」に関する理解を推し進めている。重ね合わさる鏡としての「自己」と「他者」は、哲学的なトピックとしても興味深いものだろう。2011/09/07

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