内容説明
19世紀後半のヨーロッパにおいて、誰もが新聞や本を読み、手紙を書くマス・リテラシーの時代が幕開けした。読み書きの普及は家庭、労働、社交の場をどう変えたか?リテラシーと学校教育、国家、メディア、そして経済発展との関係は?各国の統計から民衆の手記まで、史料を総合して概観した「下からの」リテラシーの社会史。
目次
第1章 マス・リテラシーの勃興(ヨーロッパ単一計画;数量把握 ほか)
第2章 リテラシーの学習(国家;教会 ほか)
第3章 経済発展(職業と経済的繁栄;不平等 ほか)
第4章 読むこと、書くこと(声と書かれた文字;共同と私事 ほか)
第5章 リテラシーの境界域(権威;抵抗 ほか)
著者等紹介
北本正章[キタモトマサアキ]
1949年徳島県生まれ。1984年東京大学大学院教育学研究科博士課程単位取得満期退学。1996‐7年ケンブリッジ大学客員研究員。現在、青山学院大学教育人間科学部教授。専攻は教育学・教育の社会史・子ども学・家庭教育学
岩下誠[イワシタアキラ]
1979年栃木県生まれ。東京大学大学院教育学研究科博士課程単位取得満期退学。2007‐2009年日本学術振興会特別研究員(PD)。2009‐2010年バーミンガム大学客員研究員。現在、慶應義塾大学教職課程センター助教。イギリス教育史・教育思想史専攻
相澤真一[アイザワシンイチ]
1979年長崎県生まれ。東京大学大学院教育学研究科博士課程修了。博士(教育学)。現在、日本学術振興会特別研究員(PD)、教育社会学専攻
北田佳子[キタダヨシコ]
1967年新潟県生まれ。東京大学大学院教育学研究科博士課程単位取得満期退学。現在、富山大学人間発達科学部准教授、教師教育・授業研究
渡邊福太郎[ワタナベフクタロウ]
1981年東京都生まれ。現在、東京大学大学院教育学研究科博士課程在籍中。教育哲学・思想研究、ウィトゲンシュタイン研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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