内容説明
社会調査史とは何か。その意義を観察や記述や分析の具体的な技法からたどり、「量的/質的」などの不毛な二分法的カテゴリーを根源から問い直す。「社会」と「社会学」についての思考を一新させる刺激的論考。
目次
日本近代における都市社会学の形成
モノグラフィの都市認識
東京市社会局調査を発掘する
コミュニティ調査の方法的課題
ライフヒストリー研究の位相
量的方法と質的方法が対立する地平
コミュニケーションとしての調査
内容分析とメディア形式の分析
調査史のなかの『都市の日本人』
調査のなかの権力を考える
厚みのある記述をつくる
国勢調査「美談逸話」考
社会調査データベースと書誌学的想像力
テクノロジーと記録の社会性
図を考える/図で考える
『社会調査ハンドブック』の方法史的解読
「質的データ」論再考
社会調査のイデオロギーとテクノロジー
地域社会に対するリテラシー
都市を解読する力の構築
著者等紹介
佐藤健二[サトウケンジ]
1957年生まれ。東京大学文学部社会学専修課程卒業、同大学院社会学研究科修士課程修了、東京大学教養学部助手、法政大学助教授を経て、東京大学大学院人文社会系研究科教授(社会学、文化資源学担当)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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