内容説明
私たちは死によってすべてが終わるという合理的思考だけで生きているのではない。日本、イギリス、フランス、ベトナムの人々が描いた他界やたましいについてのイメージ画から浮かび上がる現代民衆の心理世界のコスモロジー。
目次
いのちサイクルの心理学を
第1部 ものの見方と問い方―イメージ画のフォーク心理学を求めて(何を問うか、どのような方法か―イメージ画のフォーク心理学;二つの心理的場所「ここ」と「あそこ」;モデル生成と分析方法)
第2部 イメージ画の分析―質的方法を中心に(この世とあの世の位置関係―日本のイメージ画1をもとに;たましいの形といのち循環―日本のイメージ画2をもとに;フランスのイメージ画をもとに;イギリスのイメージ画をもとに;ベトナムのイメージ画をもとに)
著者等紹介
やまだようこ[ヤマダヨウコ]
山田洋子。1948年、岐阜市で生まれ、山と川のある風景を見て育つ。京都大学大学院教育学研究科教授、教育学博士。専門は、生涯発達心理学、ナラティヴ心理学、描画イメージ、文化心理学
加藤義信[カトウヨシノブ]
1947年、愛知県生まれ。愛知県立大学教育福祉学部教授、博士(心理学)。専門は認知発達心理学、空間認知研究、フランス語圏発達思想史研究
戸田有一[トダユウイチ]
1962年、長野県生まれ。東京で学び、鳥取で大学教員になり、今は大阪人。大阪教育大学教育学部教授。専門は、教育臨床心理学
伊藤哲司[イトウテツジ]
1964年、愛知県名古屋市生まれ。茨城大学人文学部教授、博士(心理学)。専門は、社会心理学、ベトナム文化研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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