目次
言説分析編(戦後日本の論壇における中国認識経路―その手がかりと分析方法;戦後日本論壇の見た新中国像 一九四五‐五〇―日本敗戦・中国内戦・米ソ冷戦のはざまで;中ソの「平和攻勢」に動揺する日本論壇 一九五一‐五五―アジアを席捲するナショナリズムとコミュニズムのなかで;日中復交論に走る亀裂 一九五六‐六四―スターリン批判・中ソ対立・台湾海峡危機・中印紛争・核実験の試練 ほか)
証言編(総解説 新中国に投企した人びとの肖像;石川滋―学究派ジャーナリストからマクロ経済学者へ;竹内実―一身で二つの生を生きる;山極晃―同時代発言を行なう歴史学者 ほか)
著者等紹介
馬場公彦[ババキミヒコ]
1958年、長野県伊那市出身。1981年、北海道大学文学部卒業。1983年、北海道大学文学部大学院東洋哲学研究科修了。2010年、早稲田大学大学院アジア太平洋研究科博士後期課程満期修了、学術博士。東アジア論・日中関係論専攻。1984年より出版社に勤務し、編集に携わり、現在にいたる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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メルセ・ひすい
2
14-33 赤34早大Dr.論文 パブリック・オピニオン 巻末に証言集…新中国に投企した人びとの肖像…石川滋他14名 本書の目的は明確だが…著者の見解を明確に示すべき… 客観的資料のまとめ。中国学者、研究者と世論(輿論でない)の解離とは?は分析しているが具体論からは回避…。1945年から72年の日中国交回復まで、日本の論壇は中国をどのように認識したのか。総合雑誌の中国関連記事の調査分析を通して、中国に対する日本人の認識のありよう、中国像の変遷、中国観の諸類型などについての論文収集にエネルギーを傾注2010/12/18
Masateru Toukou
0
レヴューより700ページを5時間でとばし読みした疲労感が。しかし、政治に関わる言説とは難しいものだとあらためて実感。2016/01/23
muko1610
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★★2011/06/19
てまり
0
思いのほか読みやすくおもしろかった。ほとんど引用はなく著者自身の言葉でまとめてあるのが読みやすさの一因か。日中史のまとめとしてもおすすめ。2011/02/28