内容説明
遺伝子は生命のプログラム?遺伝子は利己的?ゲノムから進化まで、これまでの定説をくつがえし、「生命とは何か」への新しい理解をもたらしつつある統合的生命科学への誘い。
目次
第1章 生命のCD―ゲノム
第2章 3万のパイプを持つオルガン
第3章 楽譜―それは書かれているか
第4章 指揮者―下向きの因果関係
第5章 リズムセクション―心臓拍動とその他のリズム
第6章 オーケストラ―身体の種々の臓器とシステム
第7章 モードとキー―細胞の奏でるハーモニー
第8章 作曲家―進化
第9章 オペラ劇場―脳
第10章 カーテンコール―音楽家はもういない
著者等紹介
ノーブル,デニス[ノーブル,デニス][Noble,Denis]
英国オックスフォード大学名誉教授。心筋電気生理の世界的権威。大学院生時代の心筋細胞活動電位モデルの研究で、一躍、心筋電気生理学の世界的な中心研究者の一人となる。心臓ペースメーカーメカニズムの研究を中心課題として、電気生理学とモデルを駆使した研究を続け多大の貢献を成し遂げた。現在はフィジオーム・システムズバイオロジーの世界的なオピニオン・リーダーである。1936年ロンドンに生まれる。1958年ロンドン大学(UCL)を優等で卒業。1961年Ph.D.取得。1961年ロンドン大学で生理学教室助手、1963年オックスフォード大学講師、1984年同心臓血管生理学バードン・サンダーソン講座教授、2004年からは、オックスフォード大学ベイリオル・カレッジ名誉教授。オックスフォード大学e‐サイエンス・センター共同センター長。1979年には英国王立協会の会員に選出されるなど、数々の栄誉に輝く。英国生理学会、米国生理学会、日本生理学会の名誉会員
倉智嘉久[クラチヨシヒサ]
大阪大学大学院医学系研究科教授、臨床医工学融合研究教育センター長。1953年神戸に生まれる。1978年東京大学医学部医学科卒業、1980年より生理学研究所助手。故入沢宏教授のもとで、心筋電気生理学の研究を開始。その年の晩秋にはじめてデニス・ノーブル教授と出会う。1982年~83年西ドイツのマックスプランク生物物理化学研究所(バート・サックマン教授)。1986年東京大学医学部第2内科助手。自律神経による心臓徐脈の分子機構を解明。1990年アメリカ、メイヨー医科大学アシスタントプロフェッサー、1992年同アソシエートプロフェッサー。1993年大阪大学医学部第2薬理学教授。2004年大阪大学臨床医工学融合研究教育センター長(兼任)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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