内容説明
もっと遠くまで行くための“哲学”。多くの誤解にさらされながら死後十年以上たっても人気の衰えないドゥルーズ。思想的変容にもかかわらず彼が一貫して追求したものを探りあて、哲学史のなかに的確に位置づけることで、その魅力を解き明かした、恰好のドゥルーズ再入門。
目次
第1章 内在と主観性
第2章 文化の記号学
第3章 近代的な主体の歴史
第4章 社会的な存在論
第5章 哲学と芸術
第6章 結論―哲学の目的
著者等紹介
デュー,ライダー[デュー,ライダー][Due,Reidar]
オクスフォード大学マグダレン校特別研究員
中山元[ナカヤマゲン]
1949年生まれ。東京大学教養学部教養学科中退。哲学者、翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Bevel
2
ドゥルーズを学ぼうとする人が、初めて手に取る本としてはおすすめできない。難しいけれど、ドゥルーズ理解の役にたったと感じる。2010/08/03
madofrapunzel
1
★★★★☆ amazonの評価がなかったけど、結構いい概説本だったと思います♪ ドゥルーズの難解で多岐にわたる思想を、例えば「内在の概念」や「表象の批判」という点から一貫して説明しようとした本書は、ある程度の価値を認めていいと思います。ドゥルーズの重要なキー概念・語句(永遠回帰、器官なき身体、脱領土化、セリー、表象、欲望する機械、リゾーム等)も少なからぬ説明があって、ドゥルーズ入門!って感じです。さて、これから『アンチ・オイディプス』に挑むか…。2011/06/20
my
0
解説書としてはかなり優秀なのでは。文章の論理性と読みやすさがありがたく、概念の理解が捗る。これからドゥルーズを読む人にオススメするならまずこの一冊。2012/04/26