出版社内容情報
日常の心理・社会的な諸問題について、「実践即研究」の立場から有効な解決策を模索するコミュニティ心理学。その誕生から展開までを含む論文集。
内容説明
人と社会の現実の問題にとりくみ、変革しつつ研究する実践の学―「コミュニティ心理学」。その沿革、理論・方法と具体的展開を、著者自身の実践をとおして具体的に解説。
目次
第1部 コミュニティ心理学の基礎(コミュニティ心理学の特色;コミュニティ心理学の研究法;コミュニティ・アプローチの特色と過程)
第2部 地域メンタルヘルス(コミュニティ・ケア;地域メンタルヘルス;第一次予防としての「児童の健全育成」;子育て支援のネットワークづくりと行政管理的対策)
第3部 ボランティアと電話相談(危機介入法;ボランティアによる相談・助言システム;いのちの電話;「ボランティア」の効用と限界;社会資源の活用)
第4部 学校組織への接近(学校コンサルテーション;学校教育組織の変革;学校教育組織へのエコ・システミックな支援;大学環境とコミュニティ・アプローチ;最近の留年問題に関する一考察;大学中途退学に関する一考察)
第5部 行政の政策決定と専門家の役割
わが国のコミュニティ心理学
著者等紹介
安藤延男[アンドウノブオ]
1929年大分県生まれ。1953年九州大学教育学部教育心理学科卒業、福岡女学院教諭となる。1963年九州大学大学院教育学研究科博士課程修了、教育学博士。九州大学講師、助教授、教授を経て、1990年に九州大学を退官、4月に福岡県社会保育短期大学学長に就任。2期(8年)にわたって福岡県立大学学長(初代)を務める。その後、財団法人福岡県人権啓発情報センター館長、学校法人福原学園理事長、財団法人集団力学研究所長を歴任し、2006年からは西南女学院大学学長となり今日に至る。専門分野は、教育心理学、コミュニティ心理学。その他、九州大学名誉教授、福岡県立大学名誉教授。前教育と医学の会会長や、元日本コミュニティ心理学会会長。財団法人集団力学研究所名誉所長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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