内容説明
ほどよく「気」がくばられた場でのダイアローグから“こころ／からだ”が目覚め…自然な循環がはじまる。臨床の知が発信する「個」の変容ダイナミズム。人と人の「界面（インターフェイス）」を活性化させる“生きた環境”の創造をめざして。
目次
序章 身体の二重性
第１章 黒い身体の発見
第２章 気功と身体
第３章 主観的身体
第４章 聴く身体
第５章 主体の生成
終章 個人と環境の再生
著者等紹介
濱野清志［ハマノキヨシ］
１９５６年、神戸市生まれ。京都大学法学部卒業、京都大学教育学部卒業。京都大学大学院教育学研究科博士課程修了（臨床心理学）。京都大学教育学部助手、九州大学教養部助教授などを経て、京都文教大学臨床心理学部臨床心理学科教授、京都文教大学心理臨床センター所長。臨床心理士、京都大学博士（教育学）（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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arisa
1
必要としている本は、出会うべくして出会うのだなと思う。気功をすると自己輪郭が淡くなり、環境と溶け込むかんじがする。個人的な体感を個人的な確かさを保ったまま分かち合えることが驚きで、嬉しい。 「私の体験が客観的に見て正しいかどうか」よりも「私が私の体験を主体的に生きているか」のほうがずっと豊かで心地よい。2022/05/07
rubyring
0
崖から８０年かけて墜落する途中とも言える人生を主体的に生きるとはどういうことなのか。個人を越えて存在を感じられながら、捕まえようとすると消えてしまう「気」を通じて何が見えてくるのか。こう言った問いは、物質ではない私たちが、ただ生きて死ねばそれでよいのだという、現代社会の価値観を脱した価値観を持つために重要な鍵を与えてくれそうである。2016/11/11
