“盗作”の文学史―市場・メディア・著作権

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“盗作”の文学史―市場・メディア・著作権

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  • サイズ B6判/ページ数 492p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784788511095
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C1090

内容説明

つくづく人間(作家)は面白い。盗作、パクリ、剽窃、無断引用、著作権侵害、作家のモラル…をめぐって繰り広げられたドタバタ(悲喜劇)を博捜し、事件としてでっち上げられる過程を冷静に考察した“盗作大全”。すべての作家、作家志望者、文学愛好家必読必携の書。

目次

序章 盗作前史―偽版・代作・著作権
第1章 メディアの事件としての盗作疑惑
第2章 新人賞と盗作事件
第3章 オリジナルという“データ”
第4章 素材と創作のあいだ
第5章 作品の自立と模倣の可能性
第6章 異メディア間における盗作疑惑
第7章 インターネットという新しい告発装置
第8章 その他の事件

著者等紹介

栗原裕一郎[クリハラユウイチロウ]
1965年神奈川県生まれ。東京大学理科1類除籍。都立日比谷高校中退(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

厩戸皇子そっくりおじさん・寺

78
読み終えるのが惜しいほど面白い本は滅多にないが、本書はその珍しい1冊である。面白かった!。明治~近年の本の盗作騒動をまとめた文学史。類書の無い労作である。最近も百田尚樹の『日本国紀』が盗用だコピペだと話題だが、本書を読むとその騒動の見方もちょっと変わる。「盗用」も「無断引用」もマスコミのジャーゴンで、「引用とは普通無断でするもの」だからだ。原告が「盗作された」と訴えた裁判で勝訴したものは無いようである。明らかに「これパクってるだろ?」と思えるものでもグレーゾーンで終わったりする。無類に面白い本である。2018/12/05

へくとぱすかる

77
分厚い本なのに、おもしろさでつい引き込まれて読了。自分も結局ゴシップ好き。〈盗作〉とひとくちに言っても、いろいろ分類できそう。最も驚いてしまうのは、この程度で盗作なのかと思える例がかなり多いこと。同じようなシーンを小説に書けば、表現も類似してくるとは思う(もちろん程度は問題)のだが、結局は、訴えられた人が、本当に他人の作品を引き写したのかどうか、という点にかかってくるのに、それが最も解明できない点。疑われないためには、極力、他人の本に依存しないことが最良かも。2020/01/10

harass

77
日本の「盗作」の歴史。明治からの小説などの盗作騒動をまとめたもの。雑誌週刊誌などの引用が多く、作品の該当部分を並列し読者に判断してもらうよう工夫してある。まったくの引き写しが目立つ。ほぼ丸写しで新人賞を取った例など驚く。各事件の発端から終結への経緯があるが、どれもこれも曖昧なままでフタが閉じてしまう。倉橋由美子の『暗い旅』の元ネタとされる『心変わり』の本文を初めて見たがこれで盗作とされるのはちょっと。経緯もあるが、盗作と言い出した江藤淳がこの若い女流作家にいちゃもんをつけただけのようだ。労作。2018/04/04

ぐうぐう

26
実におもしろい! タイトル通り、文学史における盗作騒動を収集分析し、検証しているのだが、著者は交通整理に徹し、論評することを限りなく控えるスタンスを取る。それは、文学における盗作騒動(特に戦後以降)が、メディア主導で引き起こされ、スキャンダラスに煽られるものの、論議が深まることなく、いつの間にか雲散霧消してしまう展開を、著者が皮肉を持って継承しているからに他ならない。(つづく)2012/04/18

ばんだねいっぺい

18
非常に面白かった。最近の収穫の一つ。個人的には、「盗作」と「創作」の危うい秘密の関係が時系列に淡々と暴露されていく本だなと感じた。裁判所の下す判決が文化へ影響する力は無視できないなーと思った。2015/10/07

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