内容説明
対象関係論の技術は、“処世術”ではまかないきれない、人生の“生き難さ”に私たちが出会ったとき、あるいは気づいたときに、その要請が発動される…その入口から、ふたりの旅人のように“生き難さ”を探求する旅路に出た場合、対象関係論ほど、昏い足元を照らしてくれる叡智を他に知らない…。生き難さの奥にある“情動の結び目”に触れる。
目次
なぜ対象関係論なのか
理論篇(総説・対象関係論―歴史的展望と臨床的意義;対象関係論「実践」の基底―臨床研究への架け橋)
臨床篇(不安神経症(パニック障害)
スキゾイド・パーソナリティ
摂食障害その一―こころの様態とパーソナリティ構造
摂食障害その二―食と排泄の病理
心的外傷その一―ドラマタイゼーションの観点から
心的外傷その二―背後に潜む倒錯的内的対象関係 ほか)
著者等紹介
祖父江典人[ソブエノリヒト]
1957年、生まれる。東京都立大学人文学部卒業。名古屋大学医学部精神医学教室研究生、国立療養所東尾張病院、厚生連安城更生病院を経て、愛知県立大学文学部准教授、名古屋心理療法研究所所長。博士(心理学)。専攻、臨床精神分析学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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