摂食障害というこころ―創られた悲劇/築かれた閉塞

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  • サイズ B6判/ページ数 240p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784788511064
  • NDC分類 493.74
  • Cコード C1011

内容説明

語られない苦しみ・悲しみ・怒りに耳を傾ける。どのようにして起こり、いかに対応するか。

目次

前篇 摂食障害の本態(見立てることの大切さ―その患者は誰なのか;病いの本態はどこに?―中核の不安を見すえる;うつりゆく病態―サイクルの展開と岐路;パーソナリティ構造―そしてコミュニケーションの病理)
後篇 治療的かかわりの実際(治療のターゲット―なにを目標にするか;治療の構造―およびそのマネージメント;治療の方法―心理療法のセッティング;治療の実際―精神分析的面接のポイント)
出会い―精神科医と心療内科医 精神分析と行動療法

著者等紹介

松木邦裕[マツキクニヒロ]
1950年生まれ、熊本大学医学部卒業。日本精神分析協会正会員。精神分析オフィス、兵動クリニック(福岡市)にて働く(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あもなか。

2
治療者向けの内容。「摂食の障害」がある人の中にも色々なタイプがある、という説が新鮮に感じられた。この本は、主として「中核的な“摂食障害”」について書かれたもの。治療者じゃないけれど、ハッとする箇所がいくつもあった。治療の実際について書かれた章では、「精神分析的面接ってこんなに深いところで関わるんだ!」と一人読みながらヒヤヒヤした。2014/04/15

たらこ

2
摂食障害にも様々なカテゴリがあって、その中でも最も重篤な「中核的な摂食障害」に焦点をあてて、論を進める。本態と実際の2編からなり、著者の摂食障害への捉え方とアプローチが非常に分かりやすく伝わる。エピローグのあとの瀧井正人氏によって書かれた「出会い」も摂食障害における行動療法と精神分析、相容れないようで、ひとつの普遍的な「こころ」を扱っているんだということを再確認させられる。2010/07/20

1
傍点が邪魔で内容が入ってこない2015/04/24

1
副題の築かれた閉塞、が本書を読み進めていくごとに深みを増してゆくのでした。彼女(彼)らの行動パターンも治療行程も、大変分かりやすく書かれております。恥ずかしながら、一般的なパーソナリティー障害の反応の仕方と全然違う!という初歩的な気づきを頂けた事にまず感謝。そして、治療にやっぱり3年とか5年とかかかりますし、ただ受容するだけではだめで、きちんと治療の状況や工程や転移やら色々と配慮し続ける必要があり、頭の悪いセラピストじゃー、彼女らの嘘にまんまとはめられてしまうのだなぁと、実感。読んでよかったです。2012/06/26

さち

0
「中核的な”摂食障害”」について,「摂食障害の症状を呈しているが他の病理が中核の人」との違いから,パーソナリティ構造,病態の移り変わり,治療のあり方まで,事例も挟みながら書かれている。中でも,”摂食障害”の治療における技法の修正は,とても具体的で勉強になった。あくまで「心の病態」として患者と真摯に向き合い続ける著者の姿勢に励まされる1冊。2016/05/10

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