内容説明
母ヘレーネ、妻マリアンネ、愛人エルゼ、ミーナ…多彩な「友愛」関係の絵模様をとおして、二人の生活を生き生きと描出し、これまでのウェーバー像とマリアンネ理解に変更と再評価を迫る。
目次
第1章 「私は婚約したつもりでいるんですが」
第2章 「哀れな子よ、今日がどんな日か知っているのか、お前の父親は処刑されるのだぞ」
第3章 「ぼくたちはお互い自由で対等なんだからね」
第4章 「君たちはみんな、職業人だけがまともだと思っているのだ」
第5章 「豚でさえそれには怖気をふるうだろうよ」―性倫理の原則的問題
第6章 「友情(兄弟愛)―遥かな国」
第7章 「…自分の国を追われた王様」
第8章 「いざさらにイタカへと船をやれ―汝の老いへ、汝の死へと」
第9章 「それでもやはり―戦争は偉大ですばらしい」
第10章 「偶像や神像の瓦礫の山」
著者等紹介
徳永恂[トクナガマコト]
1929年生まれ。1951年東京大学文学部卒業。1962‐64年フンボルト研究員としてドイツへ留学、アドルノに師事。1976年イスラエルへ研究留学。大阪大学名誉教授。専門、現代ドイツ哲学・社会思想史
加藤精司[カトウセイシ]
1931年、北海道生まれ。北海道大学大学院博士課程修了。北海道大学名誉教授。専門、西洋現代哲学
八木橋貢[ヤギハシミツグ]
1930年、北海道生まれ。北海道大学大学院博士課程修了。北海道大学名誉教授。専門、近世イギリス哲学、社会思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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