子どもたちのアイデンティティー・ポリティックス―ブラジル人のいる小学校のエスノグラフィー

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子どもたちのアイデンティティー・ポリティックス―ブラジル人のいる小学校のエスノグラフィー

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  • サイズ A5判/ページ数 318,/高さ 21cm
  • 商品コード 9784788510630
  • NDC分類 372.1
  • Cコード C1037

出版社内容情報

 ここでは、長野県の公立小学校での三年間にわたるフィールドワークで継続的にかかわった、パウロ、ジョニー、ジョナタという三人のブラジル人少年に焦点を当てている。もちろん、登場人物はこの三人だけではない。各学級の担任教師や日本人同級生、日本語学級で一緒になるブラジル人同胞やフィリピン女児、障害児学級に通うブラジル人女児等々、彼ら三人を取り巻く様々な人々が描写されている。学校コミュニティーに依存するこうした面々の人間模様を詳細に描くことで、集団内の力学や社会的秩序を浮き彫りにすると同時に、その日常的な経験が何を意味するのか、より広い社会領域との関係性から何を象徴しているのか、分析しているのである。また民族という観点に限らず、彼らブラジル人児童を通して、今までうかがい知ることができなかった学校の日常も見えてくる。たとえば、同質的・画一的なイメージが強い日本の学級に内在する多様性や独自性、様々な集団不適応と仲間はずれ、いじめの構造、ジェンダー意識の再生産、障害の種類による階層化といった教育現場の諸相も明らかになっている。(「はじめに」より)

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 【関連書籍】
 『 子どもエスノグラフィー入門 』 柴山真琴著 (定価1995円 2006)
 『 フィールドワーク 増訂版 』 佐藤郁哉著 (定価2310円 2006)
 『 グラウンデッド・セオリー・アプローチ 』 才木クレイグヒル滋子著 (定価1890円 2006)

内容説明

彼らはマイノリティーのままではなかった!教師も気づきにくい、子どもたちの日常から見えてきたそれぞれのサバイバル戦略と日本の小学校がもつ教育力。

目次

序章 小学校のエスノグラフィー
第1章 パウロの物語
第2章 ジョニーの物語
第3章 ジョナタの物語
第4章 子供たちのアイデンティティー・ポリティックス
第5章 日本の小学校にみる多元的共存主義

著者等紹介

森田京子[モリタキョウコ]
1991年、渡米。1993年、ペンシルベニア大学大学院で主に社会言語学、異文化コミュニケーションを学び、応用言語学の修士号M.S.Ed.を取得。その後、非母語者対象の言語教育で実践を積みながら、博士課程に進んでフレデリック・エリクソン博士に師事し、アーバン・エスノグラフィーの訓練と論文指導を受ける。2002年、同大学院の教育・文化・社会プログラムにて研究者コースを修了し、Ph.D.を取得(教育人類学博士)。専門は、社会・文化人類学で、特に日本に定住するエスニック・マイノリティーのエスニシティー、アイデンティティー、文化適応プロセスなどを研究領域にしている。現在、青山学院大学大学院(「エスノグラフィック・メソッド入門」担当)等、非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。