出版社内容情報
毎日の生活の中で誰しも「こころの問題」に向きあわざるを得ません。人生を見つめる時も、他人と関わる時も、こころはいつも重要な鍵を握っています。そうした「私との対話」や「周りとの対話」を振り返るための援助者として、心理カウンセラーがいま活躍の場を広げています。――本書では、そのようなこころの専門家も、援助を受けるクライエントも、まずもって心得ておくべき「対話の奥深いツボ」を、数多ある手法や流派に共通する根っこのところから説き進めてゆきます。初めての方にも精通した方にもぜひ味わって頂きたい、ハウツー以前の基本、そして「ハウツーを超えた技」を盛り込んだ導きの書!
心理臨床とは、人間生活というものを、人間関係の複雑怪奇なパターンとされが内在化されたものとしての“こころの世界”をとおして見直し、改善を目指す技術であり、学問的には心理学、臨床心理学を背景としてもっています。心理学の内容はじつに多様であり、臨床心理学の内容もそれに劣らず多彩です。それらの多様性、多彩さに開かれていることは、心理臨床家の素養として貴重なものであるでしょう。そしてその基盤の上に、みずからの実践にもとづきみずからの心理臨床の理論をつくりあげていくことが、求められているのです。(「まえがき」より)
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【関連書籍】
『 カウンセリング大事典 』 小林司編 (定価9975円 2004)
『 精神病というこころ 』 松木邦弘著 (定価2520円 2000)
『 躁うつ病を生きる 』 ジャミソン著 (定価2520円 1998)
【新 刊】
『 心の問題への治療的アプローチ 』 スーザン・ケイヴ著 (定価2310円 2007.9月)
内容説明
こころの援助者にとっての出発点そして目的地である“臨床の知と対話の術”クライエントの潜在力出会いが開く可能性からカウンセリングの創造性へ―実践の基本を見つめ直す。
目次
アルファにしてオメガなること
第1部 心理臨床の礎を見つめる(臨床の知を求めて;実践の感覚と思考;面接室に満ちる息吹)
第2部 よみがえるクライエント中心療法(自由・共存、そして出会い;霧のなかをともに歩む;病いと人、非日常と日常)
第3部 学生相談の視点と心理臨床(学生のこころの居場所;若者のこころとの対話;青年期のこころの危機)
カウンセリングのこころと言葉
著者等紹介
岡昌之[オカマサユキ]
1946年、東京都荒川区に生まれる。1973年、東京大学大学院心理学専攻修士課程修了。1975年より東京大学教養学部学生相談所専任カウンセラー・助手。1998年より首都大学東京(東京都立大学)学生サポートセンター・大学院心理学専攻教授。臨床心理士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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