出版社内容情報
スウェーデン型福祉国家は行きづまり、アメリカ型自助社会は強い者だけが生き残る。弱者の生きやすい社会をどう創る?市民が多様なNPOを組織し、行政に全面依存することなく創りあげた高齢者や移民に優しいロンドン発<福祉市民社会>。
内容説明
スウェーデン型福祉社会ではナく、アメリカ型自助社会でもない。弱者の生きやすい社会をどう創るか?ロンドンのコミュニティを丹念にフィールドワークして、そのヒントとアイデアをつかむ。
目次
1 問題意識とキーワード
2 ノースケンジントンの歴史と現在
3 ノースケンジントンの福祉市民社会
4 ノースケンジントンに見るコミュニケーションと公共圏
5 オープン・エイジ・プロジェクトに見る福祉市民社会
6 福祉市民社会を創る人々
7 「経済成長」から「社会成長」へ―日英の比較から
著者等紹介
加藤春恵子[カトウハルエコ]
東京大学大学院社会学研究科修士課程修了。社会学修士。同大学新聞研究所(=社会情報研究所)助手、桃山学院大学・関西学院大学助教授・教授を経て1988年より現職、東京女子大学現代文化学部コミュニケーション学科教授。日本社会学会、日本マスコミュニケーション学会、日本女性学会会員、女のホットライン相談スタッフ。女性学、ジェンダー論の視点を活かし、メディアリテラシーやフィールドワークを通じて、現代社会のコミュニケーションに関する、さまざまな現象の解読を進めている
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