出版社内容情報
古来、認識の手段であると同時に畏怖の対象となり、数々の神話・伝承・芸術を生み出すとともに、哲学と科学の話題であり続けている鏡。その鏡に見せられたイギリス心理学会の大御所がライフワークとして書き上げた畢生の書。
内容説明
心を魅了し、心を悩ませる存在―鏡。それは真実への窓となり、現実をあざむき、過去を映し、未来を占う。好奇心の赴くまま、その不思議を探訪する、鏡のエンサイクロペディア。
目次
1 鏡のなかの自分
2 芸術のなかの鏡
3 鏡の歴史と神秘
4 鏡映像の謎
5 物質と光
6 鏡の作り方・使い方
7 右利き・左利き
8 あざむくのは鏡か知覚か
9 鏡の国を探検する
10 最後に振り返って
著者等紹介
グレゴリー,リチャード[Gregory,Richard L.]
イギリスの視知覚心理学者。数々の「錯視」を含む知覚現象の解明に力を注ぎ、脳のしくみおよび認知過程にかんする理論の提唱とその検証を目指す。イギリスで最初の体験型科学センター、エクスプロラトリの創設者でもある。現在は、ブリストル大学神経心理学名誉教授、知覚研究の国際専門誌Perceptionの編集責任者
鳥居修晃[トリイシュウコウ]
1954年東京大学文学部卒業、1959年東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。現在、東京大学名誉教授、文学博士。専門は視覚心理学。主な著書に『視覚の心理学』(サイエンス社、1982)、『視知覚の形成(1・2)』(共著、培風館、1992、1997)、『先天盲開眼者の視覚世界』(共著、東京大学出版会、2000)がある
鹿取広人[カトリヒロト]
1954年東京大学文学部卒業、1961年東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。現在東京大学名誉教授、文学博士。専門は実験心理学。主な著書に『現代基礎心理学10 発達』(編著、東京大学出版会、1984)、『心理学』(編著、東京大学出版会、1996)が、主な訳書にエイチソン『言葉をもった哺乳類』(共訳、思索社、1985)、マクニール『心理言語学』(共訳、サイエンス社、1990)がある
望月登志子[モチズキトシコ]
1996年日本女子大学文学部卒業、1971年日本女子大学大学院修士課程修了。現在、日本女子大学人間社会学部教授、文学博士。専門は知覚心理学。主な著著に『視知覚の形成(1・2)』(共著、培風館、1992、1997)、『視覚障害と認知』(共著、放送大学教育振興会、1993)『先天盲開眼者の視覚世界』(共著、東京大学出版会、2000)
鈴木光太郎[スズキコウタロウ]
1981年千葉大学人文学部卒業、1985年東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。現在、新潟大学人文学部教授。専門は実験心理学。主な著書に『錯覚のワンダーランド』(関東出版社、1990)、『動物は世界をどう見るか』(新曜社、1995)が、主な訳書にシェパード『視覚のトリック』(共訳、新曜社、1993)、ソルソ『脳は絵をどのように理解するか』(共訳、新曜社、1997)がある
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感想・レビュー
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