出版社内容情報
女性史青山なを賞受賞
出産が産婆の手から医師の手に移ろうとしたとき何が起こったか。アメリカにおける産婆世界と近代医学との文化衝突のただなかに出現した植物・水治療運動の詳細な追跡をとおして現代の自然出産運動に通底する人間観,自然観の葛藤の力学を描き出す。
・「サイアス」98.4.17 紹介
・京都新聞 98.2.22 紹介
・「毎日ライフ」98.4月号 書評
・「見直される過去の治療思想」(信濃毎日新聞 98.3.22 書評 青柳清孝)
・「日本医史学雑誌」98.9.20 書評 石原 力
・毎日新聞 98.9.18 佐々木泰造
・「東京女子大学学報」98.10.25 特集「第13回「女性史青山なを賞」受賞」佐藤宏子氏
・「歴史学研究」99.6 小野直子氏評
内容説明
出産が産婆の手から医師の手に移ろうとしたとき何が起こったか?産婆世界と近代医学との文化衝突のただなかに出現した植物・水治療運動を光源として現代に通じる出産観、人間観、自然観の葛藤と変動の力学を証明する。
目次
序章 出産の歴史人類学のために
第1章 伝統的産婆術の世界とその解体
第2章 トムソニアニズムにおける出産―ハーブをもちいる炉辺の癒し
第3章 ハイドロパシーにおける出産―水をもちいるヘルス・リフォーム
終章 産婆世界解体プロセスにおける出産・「自然」・癒し―コスモロジーとソシアビリテの変容