聖なる天蓋 - 神聖世界の社会学

聖なる天蓋 - 神聖世界の社会学

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  • サイズ B6判/ページ数 294,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784788500914
  • NDC分類 161.3

出版社内容情報

 序
Ⅰ部 宗教と社会
 1章 ノモスとコスモス
 2章 信憑構造と正当化
 3章 神議論と被虐愛
 4章 宗教と疎外
Ⅱ部 宗教と歴史
 5章 世俗化の過程
 6章 信憑性の問題
 7章 正当化の問題
補論
Ⅰ社会学における宗教の定義
Ⅱ社会学と神学

 あらゆる社会はその全過程を究極的に意味づける象徴の体系(聖なる天蓋)をもつ  前著『日常世界の構成』からの必然的な発展として書かれた宗教社会学の珠玉編。理論と歴史の両面から宗教についてウェーバー,デュルケム以来の新しい理解をもたらす。

 本書は社会学理論の考察をめざしている。とりわけ宗教現象に対して、知識社会学から導かれた一般理論的な視覚を適用しようと試みたものである。だから、ある点ではかなり抽象度の高いレベルで議論が展開することもあるが、それも決して(少なくとも私の意図に反して)社会学の実証主義の原則という基本的枠組みから外れるということはない。したがって、宗教の抱く世界に関する命題がはたして究極的に真か偽かといった議論に対しては、いかなる点でもきびしく一線を画さなければならない。本書の論旨には、表向きにも密かにも神学の入る余地はないのである。(「序」より)