目次
はじめに―双面神としての「国学」
失われた国学史を求めて―四大人観から遠く離れて
国学紀元前―「古今伝授」的祖述(中世~近世前期)
国学創世紀―契沖法師の登場(一七〇一年)
『国歌八論』の衝撃とその波紋―賀茂真淵の登場(一七四二年)
「松坂の一夜」伝説―加茂真淵と本居宣長(一七六三年)
彼自身による本居宣長―自叙伝・自画像・自讃歌(一七九〇年)
遅れてきた門弟―平田篤胤の登場(一八〇五年)
国学地図の変容―平田篤胤の上京(一八二三年)
幕末期の国学―『直毘霊』の流行(一八五三年)
維新期の国学―本居豊穎と明治国学(一八六八年)
日露戦争期の国学―近代宣長受容の魁(一九〇四年)
戦間期の国学―国民的常識としての「松坂の一夜」(一九二三年)
太平洋戦争期の国学―敷島歌・日本精神・武士道(一九四一年)
戦後の国学―『本居宣長全集』の刊行と本居宣長記念館の開館
二十一世紀の国学―宣長没後二百年・契沖没後三百年(二〇〇一年)
著者等紹介
田中康二[タナカコウジ]
1965年3月大阪市に生まれる。1988年3月神戸大学文学部文学科卒業。1994年3月神戸大学大学院文化学研究科博士課程単位取得満期退学。学位、博士(文学)(神戸大学)。専攻は日本近世文学。現職は神戸大学大学院人文学研究科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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