内容説明
移民は棄民だ。この言葉を実証するフィリピン残留孤児の実態を明らかにしインドネシア移民を増補。アジア移民の歴史は、日本のアジア主義と膨張主義の歴史の犠牲を物語る。圧倒的に優勢な欧米のアジア侵出に対抗した権力者の陰に、アジア移民の悲劇があった。この悲劇を歴史の証左として残すために稀少な資料を用いてフィリピン、オーストラリア、マライ、タイなどで検証する。
目次
南進への眼
フィリピン移民
オーストラリア移民
マライ半島移民
タイ移民
ニューカレドニア、フィジー島、ガードルップ島の移民、その他
増補 インドネシア移民とフィリピン残留孤児