内容説明
19世紀末から1945年にかけて、学術調査の名のもとに、あるいは盗掘・買収によって、朝鮮の貴重な文化遺産の数々が日本にもち去られた。韓国で新進気鋭の文化部記者であった著者が、当時の日本人コレクターや学者の回顧録、調査報告書、現地住民の証言などを丹念に集め、闇につつまれていたその実態を明らかにした名著。
目次
1 侵略の足音とともに
2 倒された石塔
3 仏像のゆくえ
4 韓籍と日本アカデミズム
5 考古遺跡の破壊
6 八・一五解放直後
7 韓国文化財秘話余録
著者等紹介
李亀烈[イグヨル]
1932年黄海道延白郡に生まれる。1958年に「世界通信社」の出版部に勤めたのち、「民国日報」「京郷新聞」「ソウル新聞」などの文化部記者を経て、1976年からは国立現代美術館専門委員、文化芸術振興委員会専門委員などを歴任。現在もすぐれた美術評論家として活発な評論活動をつづけている
南永昌[ナムヨンチャン]
1943年福井県に生まれる。東洋大学社会学部卒業。民族新聞の記者を経て、現在朝鮮文化財にかかわる研究に従事している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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